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「先輩、相談があります」
たった一人の後輩が、そう声をかけてきた
しかも、泣きそうな顔で。
…一体、お前にこんな顔をさせる奴は何処の誰なのだろうか?
『日帝か、どうしたんだ?』
出来るだけ平然を装う。そう、出来るだけ。
「実は…最近、怖いのです」
『怖い…?』
「世界を敵に回すことが、私にとって…恐怖でしかないのです。最近、自分が自分では無いような気がして、それが気持ち悪くて…他国となにかをして気を紛らわそうとしても、傷つけてしまったり、敵に回してしまったり…」
「これは、私が可笑しいのですか。それとも.他が、悪いのですか」
俺は日帝に抱きついた。
そうか、もう少しで…日帝が…
そう思うと顔がにやけてしまう…あぁ、悪い癖だ。
「先輩…?」
『そんな事、考えなくてもいいさ』
「え、?」
『お前がおかしいんじゃない、お前が悪いわけじゃない。お前の魅力が分からないあいつらが悪いんだ』
…魅力を分かられても困るが
『お前はお前だ、そうだろう?』
「…先輩…そ、うですね、ありがとうございます」
少し涙目になった日帝が笑う。こんな泥の中でも、お前は綺麗だな…
…あとは…あいつの傀儡…邪魔者をどうするか、だが…
…適当に殺しておいていいだろう。日帝も私と二人っきりを望むはずだしな。
まぁいい、このままいけば、日帝は私以外から嫌われる…!!
そうしたら…俺にしか頼れなくなる…俺しか見なくなる…!!
その日が待ち遠しい…!!!