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あっきぃは決して無理にカッターを奪おうとはせず、そっと膝をつくと、震えるぷりっつの身体を包み込むようにギュッと抱きしめた。
あっきぃの胸の温もりと、トントンと背中をあやす優しい手。
ぷりっつは言葉を出せないまま、カッターを握りしめた手を胸元で固まらせる。
あっきぃ 「……怖い夢、見たの?」
あっきぃの声は、どこまでも穏やかで、一切怒っていなかった。
ただただ、ぷりっつの恐怖を受け止めようとしてくれている。
あっきぃ 「起こしてもよかったんだよ?」
その言葉に、ぷりっつは抱きしめられたまま、必死に首を横に振った。
『迷惑をかけたくない』というぷりっつの痛いほどの気持ちが伝わってくる。
あっきぃ 「……そっか」
「そっか」とあっきぃが静かに呟いた瞬間、ぷりっつの肩がビクッと小さく跳ね上がった。
『怒られた』と思ってしまったのかもしれない。
あっきぃはぷりっつの体を抱きしめたまま、少しだけ顔を離して、優しく目を覗き込んだ。
あっきぃ 「……寝れそう?」
ぷりっつは、消えそうな顔で再び首を横に振った。
暗闇と悪夢の恐怖が頭から離れず、今目を閉じたらまたあの暗黒に呑まれてしまいそうで、どうしても寝られない。
すると、あっきぃは切なそうに目を細めると、誰も予想しなかった言葉を口にした。
あっきぃ 「……ちょっとだけ、する?」
ぷりっつ 「……!?」
ぷりっつは驚きのあまり目を見開いてあっきぃを見つめた。
カッターを奪って怒るでもなく、「ダメだ」と止めるでもなく――あっきぃは自分自身を受け入れようとしてくれていた。
あまりの衝撃にしばらく固まってしまったぷりっつだったが、あっきぃの瞳の中にどこまでも深い優しさと許しを見つけ、胸を詰まらせながら、小さく、コクッと頷いた。
あっきぃはぷりっつの手に自分の手をそっと重ねると、静かに、けれど固く言い聞かせた。
あっきぃ 「じゃあ、約束してね。俺が『終わり』って言ったら、絶対にやめること」
自分を傷つけたいわけじゃない。ただ苦しさから逃げたいだけなのだと分かってくれているあっきぃの優しさに、ぷりっつは瞳からぽろぽろと涙をこぼしながら、静かに、深く頷いた。
コメント
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あっきぃの「怒らず、奪わず、受け止める」姿勢に胸が打たれました。特に「ちょっとだけ、する?」と「終わりって言ったらやめる」の約束、その優しさの深さに言葉を失いました。ぷりっつの震えや涙が目に浮かび、苦しみに寄り添うことの本質を考えさせられました。続きがとても気になります。