テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
月ヶ瀬 涙
564
965
197
34
彼に聞かれた
「あの….なんで黙ってるんですか?みなさん春夢さんがサボりだと思ってますよ?それでいいんですか?」
ほんとに分かってなさそうな顔をして聞かれた。
「別にそれでいいんだよ」
「なんでそこまでして言いたくないんですか?」
食い気味に質問がまた返ってきた
「だって〜、かっこよくない?サボりだと思ってるけどいつも満点学年1位!そんな子って憧れない?」
少しふざけて答えた。
でも本当は違う。
みんなホントのことを知ったらきっと、今までとは変わった態度で接するだろう。
「りんりんとの思い出作らないと…!」
ってあやちゃんも言いそう。
でも私はそーゆーの嫌だ。
あからさまに丁寧になったり、そーゆーの嫌い。
私はそんな特別はいらない。現実を感じてしまうから。
正真正銘な“日常”が欲しかった。
少し、1日の中のほんの1部だけでいい。
病気なんて無かったかのような、
他の人となにも変わらないような、
日常が欲しい。青春が欲しい。
これは、わがままなのだろうか…..?
「かっこいいん、ですかね?」
「かっこよくな〜い?」
「でもそれって、その栄誉って、そこまでして得るべきものなのですか?」
「そこまでしてって?」
「周りから恨まれたり、そうゆう」
「まぁ、その栄誉はぶっちゃけそこまでいいけど、実際恨まれたりしたら本末転倒だし?でも、そこまでしてでも欲しい物があるから」
「欲しい、物?」
「ほら、こんなお話終わりにしよ!」
「え、いや、めちゃめちゃ気になるんですが!?」
「にしてもなんで家訪れてたのー?」
どうやら彼は、私に勉強を教えて欲しいらしい。
だけど彼、確かだけど2位だったはず
それでもまだ勉強教えて欲しい….?
どんだけ向上心の塊なんだ?
ふと、昨日彼が言ってたことを思い出した
おそらくこれも、親に言われたことなのだろう
私とは、真逆だ
でも決して羨ましいとは思わない
しんどいんだろうなぁ、辛いんだろうなぁ、
彼が言うには、いつもなら今日も塾があるらしい
だが木曜日は無くなった、
つまり今まで毎日塾があったということ
私は、そんな生活きっと耐えられない
ただ純粋に彼を尊敬していた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!