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彼に聞かれた
「あの….なんで黙ってるんですか?みなさん春夢さんがサボりだと思ってますよ?それでいいんですか?」
ほんとに分かってなさそうな顔をして聞かれた。
「別にそれでいいんだよ」
「なんでそこまでして言いたくないんですか?」
食い気味に質問がまた返ってきた
「だって〜、かっこよくない?サボりだと思ってるけどいつも満点学年1位!そんな子って憧れない?」
少しふざけて答えた。
でも本当は違う。
みんなホントのことを知ったらきっと、今までとは変わった態度で接するだろう。
「りんりんとの思い出作らないと…!」
ってあやちゃんも言いそう。
でも私はそーゆーの嫌だ。
あからさまに丁寧になったり、そーゆーの嫌い。
私はそんな特別はいらない。現実を感じてしまうから。
正真正銘な“日常”が欲しかった。
少し、1日の中のほんの1部だけでいい。
病気なんて無かったかのような、
他の人となにも変わらないような、
日常が欲しい。青春が欲しい。
これは、わがままなのだろうか…..?
「かっこいいん、ですかね?」
「かっこよくな〜い?」
「でもそれって、その栄誉って、そこまでして得るべきものなのですか?」
「そこまでしてって?」
「周りから恨まれたり、そうゆう」
「まぁ、その栄誉はぶっちゃけそこまでいいけど、実際恨まれたりしたら本末転倒だし?でも、そこまでしてでも欲しい物があるから」
「欲しい、物?」
「ほら、こんなお話終わりにしよ!」
「え、いや、めちゃめちゃ気になるんですが!?」
「にしてもなんで家訪れてたのー?」
どうやら彼は、私に勉強を教えて欲しいらしい。
だけど彼、確かだけど2位だったはず
それでもまだ勉強教えて欲しい….?
どんだけ向上心の塊なんだ?
ふと、昨日彼が言ってたことを思い出した
おそらくこれも、親に言われたことなのだろう
私とは、真逆だ
でも決して羨ましいとは思わない
しんどいんだろうなぁ、辛いんだろうなぁ、
彼が言うには、いつもなら今日も塾があるらしい
だが木曜日は無くなった、
つまり今まで毎日塾があったということ
私は、そんな生活きっと耐えられない
ただ純粋に彼を尊敬していた。
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