エストニアはベラルーシの耳元で、低い声でささやいた。
「君が欲しい、もっと深く、君のすべてを感じたい。」
その言葉に、ベラルーシの心臓は一瞬、爆発するような音を立てた。
「エストニア…」
ベラルーシはうわべを冷静に保とうとしたが、内心は完全に掻き乱されていた。
エストニアは、そんなベラルーシの顔を両手で優しく包み込み、もう一度、その唇を奪った。
そのキスは、ただの愛情表現ではない。
それは、互いの心を、そして身体を完全に繋げるための行為だった。
エストニアの手はベラルーシの背中を優しく撫でながら、次第にその動きを強くしていく。
「ベラルーシ、君が俺を受け入れてくれるその時まで、待っている。」
その言葉に、ベラルーシの心が締め付けられるように痛んだ。
「でも…私は…」
ベラルーシは思わず言葉を止めた。
エストニアはその気持ちを察して、再びベラルーシの唇を強く押し付け、口を開ける。
その中にすっと舌を入れ、絡みつくように深く舌を交わす。
「怖がらないで、ベラルーシ。君を傷つけることは絶対にしない。」
エストニアはそう囁きながら、ベラルーシの首筋にキスを落とし、その手が再び彼女の腰を引き寄せる。
ベラルーシは、その甘い温もりに身を任せ、心の中でどうしても止められない欲望に火がついた。
「うぅ…エストニア…」
その呼びかけが、どれほど強く響いたことか。
「もう、逃げられないよ。」
エストニアは、ベラルーシの唇から少しだけ離れ、その顔を見つめていた。
その目には、もう隠しきれない欲望と、深い愛情が混ざり合っていた。
ベラルーシは、エストニアの目を見つめ返すと、強く心を決める。
「でも…私も…あなたのことを…」
その言葉をきっかけに、エストニアはベラルーシをさらに引き寄せた。
「俺も、ベラルーシがすべてをさらけ出してくれるその時を待ってる。」
その優しさが、ベラルーシの中の迷いを完全に消し去った。
そして、再び二人の唇は深く交わり、二人だけの世界が広がっていった。
エストニアの手はベラルーシのシャツの裾を引っ張り、少しずつその服を外していく。
その瞬間、ベラルーシの心は、完全にエストニアに支配されたように感じた。
恐れや不安は消え、ただただエストニアを感じたくてたまらない気持ちに変わっていた。
「君をもっと感じたい、ベラルーシ。」
その言葉とともに、エストニアは再び唇をベラルーシの肩に落とし、その背中をぐっと抱き寄せた。
その温かさが、ベラルーシの心の中に一瞬の静けさをもたらした。
「私も、あなたを…もっと知りたい。」
ベラルーシは、静かに告げたその言葉に、エストニアの手が止まる。
エストニアは少しだけ、ベラルーシを見つめながら笑顔を浮かべた。
「ゆっくりでもいい、君が怖くなくなるまで…私は待ってる。」
その言葉に、ベラルーシの心がまた一段と熱くなった。
「ありがとう…エストニア。」
その声には、感謝と愛情、そして少しだけの照れくささが混じっていた。