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あれから何度も抱かれた。
まあ、100%莉音から求めての事で、礼央から誘われた事はない。
抱いて、と言えば礼央は断らない。
足を開き
引き寄せれば
そこに
入ってきてくれる
初めてのポスター撮影の時
端正な横顔
伏目がちの瞳
黒い衣装に包まれた
神秘的な雰囲気
悪魔のようにとディレクターに言われ
黒いシルクのマントをふわりと翻し
瞳は冷たいまま
メイクで薄く赤い口紅をひいた口元で
礼央はほんの少し微笑んだ
莉音はゾクゾクした。
過去付き合ってきた女の子達には
感じられなかったドキドキ感。
「あー…思い出したらまたやりたくなった」
「さっきから何を1人夢見てるんだ。キショイぞ」
「ねー、とにかくやりたい」
「俺の自宅はやばいって。妹がドアの外でスケッチブック抱えてスタンバイしてるかもしれない環境だ」
「…だよね。でも家庭が楽しいって最高じゃん」
「楽しい?」
「楽しく明るい」
「そうか…」
「うん」
礼央がじっと僕を見る。
「…マンションに戻ろう。明日も早いし」
マンションに戻ると、
いつになく礼央が積極的だった。
一緒にお風呂に入るなんて初めて。
いつも冷たく断られるのに。
マンションのバスルームは広いけど、
男2人じゃ身体が触れ合ってしまう。
莉音がキスを求めたら
いきなりディープキス。
これもびっくり。
莉音は礼央の首に両手を回して抱きついた。
長い長いキスのあと礼央が言う。
「後ろを向いて縁を持って」
え?バック?
言われた通りにすると、
腰をしっかり固定され、足を開かされる。
うわー
全部見えちゃう。
一方的に恥ずかしい。
相手が何してるか見えない。
指が入ってくる。
1本…2本…3本
「ん…んっ」
「痛くない?」
「大丈夫…わっ!」
くいっと指を曲げられ、ゾクッとした。
「ふーん、ここがいいんだ」
おいおい、
らしくない事を言うなよ、もう。
指を抜き、次は…
「あっ、あっ」
後ろから突かれて声が抑えられない。
腰をより強く掴まれ、
「うわあ」
勢いをつけ際限まで侵入された。
縁を掴んで耐えていたが、限界。
身体から力が抜けてお湯に沈みそうになるのを、上半身に手を回され救われた。
「礼央、僕もう、だめ」
溶けちゃうよ。
が、許してもらえずにその体制でまだ攻めたてられる。
「な、何、今夜は、ど、どうしたの、あっ」
「…ごめんな」
「え?あっ、あっ…何が…ああっ、深過ぎ…」
「…やっぱり泣きそうな顔…してた」
「何が…うっ」
莉音は思った
自分はまだまだ上手い役者にはなれないな
気づかれてしまってた…
本当の気持ちに。
続く