テラーノベル
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「よし。監視カメラも仕掛けたし監視するかぁ…」
クルルが胡座をかいてモニターをじっくりとみた。
しばらくして、下でインターホンがなる。
(…誰だ?玄関のモニターに画面を移すか。)
気になってモニターのスイッチを押し
画面を変えると、赤いドレスを着た美人が
古びた玄関の前に立っていた。
男が来ないからか香水を髪や服にかけている。
「やぁ!待たせたね。」
男が玄関から出てきた。
なにやら男も着飾っている。
見るからにとても高級な服で着心地が良さそうだ。
「そんな待ってないわよ。それより…早くしましょ?」
女が男に言う。
すると男は笑いながら女を抱き寄せた。
そのまま扉が開き、女と男は室内に入っていく。
「よし。動画も撮ってやったし、証拠は十分だな。」
(てか…コイツの妻はどこにいるんだ?)
モニターの画面を見ながら突然に思ったクルルは
すぐさま室内のモニターを確認し写真がないかを調べた。
(どれも違う女の人の写真だ…)
(埒が明かないし、スマホの中身を見よう。)
クルルは室内のモニターから
男のパソコンやスマホのデータを見ることにした。
(うっわ…なんだこれは…)
データを覗いてみると、そこには
おぞましい会話が繰り広げられていた。
ーーーーーーーーーーー
1、会話履歴
男)ねぇ今度遊ばない?
次の日も休みだし、大丈夫でしょ?
女)え〜やだぁ♡
男)まぁまぁ♡そんなこと言わずに♡
女)アナタ子供いるんでしょ〜?
見られたらどうするの?
男)大丈夫大丈夫w
なんかストレス発散屋?に売ったからw
女)えぇ〜♡それならいっか!
じゃあ明日行くね♡
男)うん😘
ーーーーーーーーーーー
「キモキモキモキモ…このナメクジっ…」
「ちょっ…司法で裁くより拳で裁きたい。」
体に虫酸が走る。
会話からしてアウトだ。
(こ、これをスクショして保存しておこう…)
クルルは震える手を抑えながら
フーー…と息を吐き、おぞましい会話を保存した。
そんな一方、グルたちは…
「配信準備しろ〜」
グルがサーフィーに呼びかけると
サーフィーはカメラを用意し、
配信をはじめた。
「はい。皆さんこんにちは〜!
クズ撲滅隊のサーフィーです♡」
「今回はイケメン何又男の実態を暴こうと思いまーす。」
サーフィーはそう言うとパソコンのキーボードを
ポチッと押した。荒れに荒れるコメントの中
素早く画面が切り替わった。
「こちらの写真を見てください。
男が可愛い女の子を抱き寄せています。」
「一見ただのカップルですが
実はこの女の人、男の婚約者じゃないんです!」
「そう。この男は不倫していて、
他の女と子供を作ったのです。クズの香りがしますね〜」
「じゃ、お次はこの資料!」
サーフィーはそう言い、分厚いファイルを
グルの鞄から取り出した。
「これは兄ちゃんがまとめた男の情報です!
さぁ。図1を見てもらいましょうか。」
サーフィーがファイルをパラパラとめくり、
とある図を視聴者に見せた。
図①
1、神田 綾子
2、二宮 宏美
3、藤田 香
4、後藤 夏菜子
5、河原木 愛華
以下5名の不倫が確認された。
「えー簡潔に言ったらですね。
これは男の不倫履歴なんですよ。」
「5名との不倫ということで5又ですね。」
サーフィーが笑顔で言った瞬間、コメント欄が
大いに荒れた。コメントの中でも
「男クズすぎw」などの暴言も絶えず
「特定した」という人も現れ始めたのだ。
「まぁまぁ焦らない焦らない。これでも見てよ。」
「あっ。これ、一週間の男の行動履歴なんだけど
見てたら予定が多くて
よーく見てみたらヤバかったんですよ。」
サーフィーが図が書かれたプリントを
映し出した。
図➁
(一日目)
藤田香とデート。そのままホテルへ入る。
(二日目)
後藤夏菜子にセクハラをする。結果フラれた。
(三日目)
河原木愛華(未成年)に酒を無理やり飲ませる。
(四日目)
キャバクラへ行く。
そこで神田綾子(キャバ嬢)と付き合う。
(五日目)
渋谷の街で女をナンパ。
二宮宏美と知り合う。
(六日目)
列車で痴漢。
(七日目)
幼い少女の体を触る。
「どう?やばいっしょ。」
「これ見てどう思う?子供、居るんだよ?」
「そしてこれが不倫された側が撮った録音。」
「突然のクズ発言。これは点数が高いっ!」
「皆さん。腸が煮えくり返るでしょう。」
「でも安心してください。」
コメント
17件
フった子まで名前出されたんか… 男乙
なんか怖い((((;゜Д゜)))