(中間side)
今日も女子から告られた。でも、いつものことや。
○○ちゃんやってそう
○○ちゃんやって毎日男子に告られとるから。
お互いその気持ちがよく分かる。
でも、今日は何か違ったんや…
同じクラスの重岡が○○と一緒におった。
2人だけの教室で。
重岡『俺の…彼女になって下さいっ!…//』
中間『は?…』
すぐに教室に足が向かっていた。
でも、その足を止めて重岡と○○との会話を聞くことにした。
○○『重岡くんって顔だけやん…』
中間『っ……』
○○が言った
“重岡くんって顔だけやん…”という言葉に自分も共感していまう。
それとは裏腹に○○が重岡の密室にいることに心がモヤモヤ、チクチクする。
重岡『いやちゃうって!!付き合えばわかるって!!』
中間(そんなん分かるわけないやろ。重岡は大猫被りの顔だけやんか…)
○○『ごめんなさいっ…私“好きな人”おるからっ!』
重岡『えっ…』
中間『えっ…』
重岡と同じタイミングで『えっ…』という驚きの言葉が出た。
中間『どういうことなん…?』
○○には好きな人がおる。
でも、○○はいつも俺の隣におる。
じゃあ○○の好きな人って…
俺…?
気づいた時には教室のドアを開けていた。
中間『○○っ!』
○○『淳太くんっ!』
パァーと笑顔になる○○。
どちらともなく抱きつく。
重岡『えっ…』
重岡は驚きを隠せずに声を漏らしていた。
見せつけなきゃ…
○○が好きなんは俺やって!
中間『○○…帰ろっか!…//』
○○『うんっ!…//』
ハグから手を絡ませて手を繋ぐ。
そして重岡を見ると…
重岡『っ……』
悲しそうな顔でこちらを見つめてくる。
失恋したんや…笑
コイツ○○のこと好きやったんや〜
そんなことを思いながら重岡を睨みつける。
やっぱり重岡の反応は
重岡『なんでやねんっ…』
やっぱりな笑
驚きを隠せていないようだった。
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中間『○○おはよぉ!』
○○『淳太くんおはよう!』
2人で並んで学校まで向かう。
お互いの距離は肩が触れ合うぐらい。
やから、すごい緊張する。
今にも心臓が張り裂けそうで飛び出しそう。
俺…こんなにも○○のこと好きなんやで?…
なんで○○は気づいてくれへんの?…
隣を見ると
昨日と全然変わってない○○がおった。
○○は至って普通で、昨日のことが何事もなかったかのように歩いている。
○○は重岡の告白、どう思ってはるんやろ…?
好きやったら重岡のこと受け止めるはずや。
好きやなかったら重岡のこと受け入れへんし、何事もなかったかのように過ごすはず。
○○が重岡の告白を受け入れへんかったのは…
好きな人がおるから。
そして、その好きな人は…
俺。
っていうことになる。
現時点ではな?笑
恋は盲目って言うから早とちりせんように今考えていたことをストップさせた。
中間『○○はさ…好きな人とかおるん?…』
○○『えっ…?なんでそんなこと急に聞くん?笑』
○○は笑っていた。
笑って誤魔化せへんように質問を続けた。
中間『俺な好きな人おんねん。』
○○『えっ…なんでっ…』
中間『えっ?』
なぜか○○は苦しそうな顔をしとった。
俺何か言った?
そんなハズないと思うねんけど…
○○『淳太くん、好きな人がおるんやったら私といたらいけんよ…』
中間『いや!ちゃうくて…』
○○『好きな人のところに行けばええやんっ!私なんかと居ても全然つまらへんからっ!』
○○が走り去って行こうとする。
中間『ちょっと待ってっ!!!』
慌てて○○の手を掴む。
○○『淳太くんが私に何の用なの?私にはもう関係あらへんよ…じゃあね。』
中間『あっ!ちょ!』
○○はそのまま走り去っていた。
中間『俺何してるねんっ!』
○○の手を離してしまった。
○○は鈍感すぎるから
“俺な好きな人おんねん。”
って言ったら
自分じゃなかったんや…
みたいな顔をしとった。
勘違い、させてもーた。
中間『どうしたらええん…?』
そう考えたらいてもたってもいられなかった。
もしかしたら、今頃泣いてはるんやないか
事故にあってるんやないか
もっと言えば
重岡といるんやないか
そんなことを思うと走り出していた。
俺は夏の南風に体を任せ、走り出した。
誰よりも早く、重岡にも早く
○○を取り戻すために…
そして、○○の好きな人を知りたいから…
——–キリトリ線——–
イイネたくさんお願いします!皆さんのお陰でやりがいになっています!
いつもありがとうっ!
今日の写真はこちら!
コメント
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重岡大毅くん好きなんです
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