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こんにちは、日本国民です。
アメリカ×日本ですが皆が思うようなキャラ設定ではないと思います。
とりあえずすでに交際設定とは言っておきます。
日本がヤンヘラって感じです。ググったらヤンヘラは出てくると思います。
視点ころころ変わります。 あと長いです。
自傷行為描写結構出てくるよ。
どうぞ。
日本視点
生きるためにとか、死にたくなるくらい辛いとか、
そんな大層な理由もない、一時の勢いが始まりだった。
貴方は私のものなのに、
貴方はすぐ他の人のところに行ってしまうのが不安で仕方なかった。
貴方に必要とされないのが苦痛で、
病んだ気分の不安定な勢いに任せて、私はカッターナイフを手に取った。
自分がこんなことするなんて想像もしていなかったし、
私にはできないと思っていたから、怖くなかった。
自分の左手首にカッターを押し当てて、右に向かってスライドさせた。
一度も傷つけてこなかった手首の皮膚は弱くて、一瞬で血が点々模様に滲み出してきた。
なんだか歯止めがきかなくなって、右手がどんどん強く速く手首を傷つけていった。
やっと落ち着いてきた頃には、私の腕は赤い縞模様になってしまっていた。
こんなに汚い私を貴方が見たら、きっと気持ち悪がられると思った。
でも貴方と会うのはもうほとんどが仕事。
いつも通りスーツを着ていればバレないと思った。
でもそれは間違いだった。
翌日、私は貴方と近づくのが少し怖かった。
貴方を避けてしまう私を不信に思ったのか貴方は私の手首を握って振り向かせてきた。
いきなり傷口を強く握られて、びりびりとした痛みが走る。
「い”っ?!」
『あっ、すまん!』
痛がる私に貴方は驚いたような表情で急いで手を離した。
ろくに処置もしていなかった私の腕からは微量ながら血が流れていた。
もしこれを見られてしまえばどうなるのだろう。
悪い結果しか予想ができなかった。
明らかに動揺する私を見て貴方は口を開いた。
『なぁ・・・腕、見せられるか?』
米国視点
「なあ・・・腕、見せられるか?」
そう言うとお前は数秒間の沈黙を見せた。
見つめ合う目を潤ませ、手足を震わせている。
それを見て確信した。
「大丈夫だから・・・な?」
お前は恐る恐る腕まくりをし始めた。
余裕ぶってたけど、本当は怖かった。
本当のお前を見たいけど、傷ついているお前を見たくない。
お互いの呼吸がだんだん不安定になっていくのがわかった。
お前の腕が露わになった頃には、お前は不安そうに俯いていた。
余りに痛々しいその姿に、言葉では言い表せないほどの感情が溢れ出してきた。
お前をこんなことにさせた奴はどこのどいつなんだ?
お前がこうなる前に俺が何かできたんじゃないのか?
俺はお前の役に立てなかったのか?
何より俺に隠れて勝手に傷つくお前が可哀想で、嫌で嫌でならなかった。
でももうしないでほしいなんて無責任だと思った。
お前を余計傷つけるかと思った。
これじゃ何の足しにもならないのはわかっていたが、俺は一枚の絆創膏をお前の手首に貼った。
「俺がもう傷つかないようにするから・・・」
何を言ったらいいのかわからなかった。これが精一杯の答えだった。
これ以上見られるのは嫌だろうと思い、その小さな体に抱き着いて見ないようにした。
これが地獄の始まりだとも知らずにさ。
日本視点
あぁ、受け入れてくれるんだ。
こんな私でも、抱きしめてくれるんだ。
貴方はそういう人なんだろうけど、それを私に向けてくれるのが嬉しかった。
抱きしめられた暖かさと安心感で緊張が一気に解け、私は涙をこぼしてしまった。
貴方が貼ってくれた絆創膏は何の意味もなさないだろうけど、
私のために貼ってくれたという事実が何より嬉しくて、心が満たされていく感覚がした。
頭の片隅には、 私がこうなった原因は貴方なのに おかしな話だなという考えが残っていたが、
この瞬間が一生続けばどれだけいい話だろうか。
馬鹿だな。
もう冷められているかもしれないのに勝手に期待なんてして。
単純だけど、本当は多分ずっと愛してくれるって思ってた。
信じていたかった。
でもどうしても貴方はそういう人。
あんなに心配してくれたのに、
私の傷が治ってしまえばすぐにまた別の人のところへ行ってしまった。
一度与えられたら欲が出てくるものだ。
元からないのと与えられたら後に無くなるのは辛さが違った。
貴方が他の人に優しくしているのを見ると、
一回目の時と同じ不安が私を包み込んで、喉が串刺しにされるような苦しみだった。
また、もういちど、あの日のような承認を、私が貴方に愛されている証拠を欲しても、
私は何も行動に移せなかった。
愛されたくて、でも怖くて、不安で、辛くて、痛くて、苦しくて、
それでも 何もできない自分が憎らしくて、どうしようもなくなった。
私はふと思い立った。
そうだ、また切ろうって。
私がまた腕に傷を付けると、貴方は私のもとに戻ってきた。
翌日、私は不安で不安で仕方なかった。
あんなに心配してくれたのに、私はまた何をしているのだろう。
二回目は、呆れられるのではないか。
ネガティブな思考が脳内を駆け巡り、また不安が蓄積されていった。
でも、一回目の貴方の表情や行動が今日も与えられるのではないのかという期待が脳裏にあった。
不安と期待が入り混じり、どちらが私の感情なのかわからない。
そんな中、貴方と鉢合わせてしまった。
何故こういうときに限って貴方は私の近くにいるのだろう。
会話が始まらないように静かにしていると、貴方はこの前と同じように話しかけてきた。
『どうしたんだ?』
何故こういうときに限って察しがいいのだろう。
「すみません・・・」
貴方がこんなに優しいのに。
罪悪感で死にそうだ。
なのに、私何か期待している。
『大丈夫か?なんかあったのか?』
私だけに向けられた優しくも、憂いを帯びた目。
そこでやっと気づいた。
これが愛情。
弱い私じゃないと、愛されない、
貴方は私を見てくれないということに。
そして、私だけを見て、私だけを考えてくれないと、
私は自分が愛されてると思えないということに。
私が無言を貫いていても、貴方は続ける。
『俺に言えないことなのか?教えてくれよ。』
貴方が好きだからこうなるだなんて言えるわけがない。
「今は会社ですので・・・。」
『・・・そうか、、。』
私は会社を言い訳に理由を言うことを拒否すると、
貴方は傷付いたような表情で立ち去ってしまった。
貴方を悲しませてしまったのに、不思議なことに満たされてしまっ ている私がいた。
米視
見たくない。見たくない。怖い。
それからも何回も話しかけて、それが何ヶ月も続いた。
話しかけるだけではどうにもならないと気づいたから、
他にも傷の手当てもしたし、空いた時間は一緒にいるようにした。
したのに、確かに頑張ったのに、
いくら俺が心配しても、 いつもお前は俺の知らないところで傷だらけになっているんだ。
理由も原因もわからないし、聞いても答えてくれない。
ただ傷つくお前を見ると悲しくなるから、見たくない。
だからといって、他の奴にそんなお前は見られたくない。
痛々しくて可哀想なお前を見続ける日々なんて地獄でしかない。
お前は弱いから、俺が守らないと。
そんな責任感と、単純なもう傷つかないでほしいという感情。
いくら解決策を考えて行動に移しても、 それでも何も力になれている気がしない。
だからこそ頑張るが、達成感が生まれないというループが出来上がっている。
原因があったら、 誰かのせいにできたらどれだけ楽だろうか。
「俺はそんなに頼りないか?役立たずなのか?」
限界だった。
そんなつもりは無かったが、つい責めているかのような口調になっていた。
言ってしまった直後に、今一番辛いのはお前なんだと、はっとした。
「ごめんな・・・。」
あぁ、
この地獄はいつまで続くんだ?
日視
私が傷つけば貴方は私を愛してくれるんだ。
だからもっともっと深く多く傷を付け、貴方に見せ付ける。
貴方が辛いのは知っている。
私が悪いということも、
貴方が私が一番辛いと思っていることも知っている。
でもこれが一番愛を汲み取れる。
これが私の愛の感じ方。
「アメリカさん・・・・・」
と、 弱々しく言いながら腕まくりをするときの、
いつも笑っている貴方の歪んでいく表情が、また私を歪ませていく。
ねぇ、痛々しいでしょう?辛そうでしょう?心配でしょう?
もっと私を見て。私を守って。私を抱きしめて。
ねぇ、愛して。
この傷と不安が埋まるくらいに。
終
下手ですまんの、でも久しぶりにしては頑張った方や許してや。
やっと今年が終わる!!
私は元日早く起きやんとあかんからもう寝るわ。
さようなら。