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滉斗「涼ちゃん、もう寝るよ」
涼架「えー?まだ眠くないよぉ」
今日は流星群の夜。
ただ、ここ最近仕事が多く疲れていた。
だから今日は早めに寝ることにした。
涼架「一緒に流星群見るって約束したじゃん!」
滉斗「ごめん…疲れてるから…」
さすがにこの疲れた状態で流星群はキツい…
さて、寝るか…
滉斗「っだぁぁぁぁ!寝れねぇ!」
涼架「うわぁ、びっくりした」
滉斗「あぁ、ごめん…」
こんなに疲れてんのになんで眠れないんだよ…
でも、寝れないのは事実だし、このまま寝ようと奮闘するだけ眠気が覚めそうだ。
なら…….
滉斗「涼ちゃん、一緒に流星群見ていい?」
涼架「もちろん!隣どーぞ!」
そう言って、窓に面している椅子を指さした。
ちょうど涼ちゃんの隣だ。
滉斗「ありがとっ」
涼架「そういえば、流れ星って願い叶うんでしょ!」
滉斗「まぁ、そうだね。」
涼架「ねぇねぇ!何願う?」
滉斗「えっ、」
何願うって訊かれても…
滉斗「まだ…決めてないかな。涼ちゃんは?」
涼架「え、いやぁ…..秘密!」
滉斗「はぁ…?」
自分から訊いてきて答えないって…
俺が答えたら答えてくれたのか?
にしても願い事か…
俺が今願いたいこと…ね。
もちろんこれからのミセスがもっと成長して欲しいとか、
ギターをもっと上手に弾けるようになりたい、
とかはあるけど…
一番はやっぱり…
滉斗「涼ちゃんと付き合いたい…」
涼架「なんか言った?」
滉斗「あ!いや…その…なんでもないっ!」
やべぇ…言っちゃった…
聞こえてないと思うけど聞こえてたらどうしよう…
はぁ…
涼架「あ!流れ星!」
滉斗「え!?」
すごい…
ひとつ、またひとつと流れ星が流れていく。
これが流星群、か。
ふと横を見ると涼ちゃんが目をつぶって何かを願っているようだった。
俺も、願うか。
いつか俺が涼ちゃんに想いを伝えて、
涼ちゃんと付き合うことができますように。
なんて…叶う訳、ないよね。