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引っ越し当日、

マンションの両方隣

妙に静かすぎる…

「兄さん手伝ってよ」

「大丈夫か?…」

「何が?…」


階下で両親が

大剛~


「すみません!」

「渉~お前美穂になるべく一緒に来いって言った筈だ!」

「怖い…」

いきなり隣のドアが開いたまま…

「こんにちわ笑っ」

兄の大剛がひっくり返った…

オッス笑っ

「えっ…三條?…」

「おう大剛」

「ここの住人?…」

「んだ笑っ」

こっちは?…

海外生活してきた人が住んでる…

夕方帰るだろ。

「美穂、渉いいか?きちんと挨拶頼むよ…」


「大剛こちらさん…」

「先輩だよ…」

「お仕事は?」

「公務員」

「へ?…公務員なら警察、弁護士、融資関係?…」

「警察なら頼もしいよな笑っ」


「渉お前仕事ある時どうする」

「美穂お前」

「……」

フン!

家事手伝いも出来ない女が家にいるか!

セクハラだよ!お父さん…

エイ!!


箱にぶつかった。

「すみません!」

「大丈夫ですか…」

大きな箱を持ってた男性が…

こんにちわ私最近越してきた。長宮と申します。

こんにちわ檀と申します。引っ越しでうるさいと思いますが…

三條さん…居たのか?…

長宮さんでしたね。

「なんだ?離れてても名前は知らなかったって言うか…」


コツコツ、

ビジネスマンスタイルの紳士が向かいの部屋に入った時に

会釈した。

皆フリーズした…

「見たか…」

お母さんが「なんか面白そうだね」

コケた私達、

「私も一緒に住もうか?…」

「尚子…やめろよご飯支度誰がする…」

「おふくろ家に帰れよ…」

「分かってるって!」

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