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「それは…暴言が過ぎるわね…」
「おかげで私も本音をぶちまけて、ビンタまでしたら、彼の理想的な直美じゃなくなったみたいで、離婚しない! って、言ってたのから一転。あっさりと離婚に同意してくれました」
「それも何と言うか……直美さん的にはよかったのね?」
「はい。何か月も引きずるよりも、良かったです」
「私も夫に酷い扱われ方って思うことがたくさんあったけど……」
「今、大丈夫…っていうくらいやり直すことが出来るレベルっていうか、話が通じる旦那さんだったってことですよね?」
「そうね…家庭を壊す気は全くない遊びだったって言われても、じゃあいいわよ、とはならないの」
直美さんがコクコクと頷くのを見ながら私は続けた。
「それまでの不満も吐き出したわ。私は家政婦以下かと感じてるってね……夫は浮気のこともこれまでの態度も…あの人のプライドの高さはどこに行ったの?っていうくらい、私に頭を下げて、すがって謝ったのよね。やり直せる余地はある…って思えたから…」
「そのあと、うまくいっているってことですよね。よかった…千愛ちゃんは、元気ですか?」
「ええ、とても。私が仕事に行くようになってお手伝いを少ししてくれるの。それは夫もね…少し変わったわ」
「よかったですね」
「亜優ちゃんは、大丈夫?と聞くのが、いい質問なのかわからないけど……」
「姉には千愛ちゃんと同い年の女の子がいるんです。最近その絵梨ちゃんと亜優の二人で、姉の旦那さんの実家でお泊まりして…亜優のことを絵梨ちゃんと同じ孫のように見てくれるんですよね。本当に感謝です」
「たくさん手も目もあるのは安心よね。今日はいいの?」
「今日はもちろん下校時間に間に合わないし、3月から派遣で仕事予定ですけど、ますます母にお願いすることが増えそうです。二年生になったら放課後の学童クラブも考えますけど、何もかも急な変化は亜優が可哀そうですし……頼ってばかりで申し訳ないけど、その母が休憩できるように亜優を預かってくれる人たちまでいて、ありがたいです。亜優がのびのびし過ぎなくらいで…それが……うれし…ぃ…」
直美さんが最後に少し言葉を詰まらせたのは、亜優ちゃんにも何か影響があったのか、心配があったのかもしれない。