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「ちょっとした日常」

4 - 『雨男VS晴れ男~屋上決戦☆梅雨バトル~』

♥

50

2025年06月26日

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『雨男VS晴れ男~屋上決戦☆梅雨バトル~』


登場人物:


りうら(男):晴れ男。いつも明るくドライ。体育祭実行委員。


ないこ(男):雨男。何故か彼の周りだけ常に降ってる。図書委員。

舞台:共学高校、梅雨真っ只中。


【昼休み・屋上】


ざあああああああ……


りうら「おい、ないこ。お前また雨降らせてんのかよ!!」


ないこ「俺のせいちゃうわ! 勝手に雲が集まってくんの! 俺が屋上に上がった瞬間に、ゴロゴロ言い出したの知ってんだろ!」


りうら「こっちは体育祭の準備で、晴れ乞いしてんだぞ!? お前のせいでブルーシートがカエルの楽園になってんだよ!」


ないこ「言っとくけど俺、カエル苦手なんだけど!? 昨日体育倉庫にカエルいて、俺だけ裏声で叫んでたの誰のせい!? カエル呼ぶなよ!!」


りうら「呼んでねえわ! お前の雨が呼んでんだろ!!」


ないこ「じゃあ、俺が屋上降りたら止むんだな?」


りうら「止むに決まってんだろ!」


ないこ「……行くわ」


(ないこ、無言で階段へ)


ざああ……

ざあ……

……

ぴたっ。


りうら「うわ、マジで止んだ!? マジでお前が原因だったのかよ!?」


(5分後。戻ってくるないこ)


ないこ「ただいま」


ざあああああああああ!!!!


りうら「帰ってくんなぁぁぁぁぁ!!!!!」


【放課後・教室】


りうら「……てかさ、お前なんでそんな雨引き寄せんの?」


ないこ「昔、神社で“雨乞いダンス”踊ったら褒められたのがきっかけ……かなぁ……」


りうら「因果重すぎんだろ」


ないこ「ちなみに晴れ男のお前、なんでそんなカラッとしてんの?」


りうら「小3の時、逆に“太陽神ごっこ”で屋根登って一躍ヒーローになった」


ないこ「天気で人生変わりすぎやろ」


【エンディング:屋上ふたたび】


りうら「じゃあさ、決着つけね?」


ないこ「決着?」


りうら「お前がそこに立ってる限り雨が降る。でも、俺がいると晴れる。じゃあどっちが強いか、屋上で一騎打ちだ!」


ないこ「なるほど。相殺されて曇りになりそうやな」


りうら「ちょっと面白くないこと言うのやめてくれる?」


(屋上にふたり立つ)


りうら「うおっ、雲が割れた! 俺の勝ち!」


ないこ「おい、雷落ちた! 俺の勝ちやろ!」


(ゴロゴロゴロゴロ……!!)


りうら&ないこ「ちょ、ちょ、先生助けてええええええ!!」


*あとがき*


りうら:おい、俺の晴れ男設定、最終的に機能してた?

ないこ:俺の雨、雷まで呼ぶ仕様だったっけ?

ふたり:梅雨って、怖くね?


『雨男VS晴れ男~気象庁に怒られた日~』


登場人物:


りうら(男):晴れ男。前向きと無自覚なトラブルメーカー。


ないこ(男):雨男。巻き込まれ体質だが反論は鋭い。


その他:まさかの気象庁の人(登場)


【ある日曜・早朝・校門前】


りうら「ないこ。今日こそ、梅雨を終わらせよう。」


ないこ「お前、梅雨って“季節”やぞ。人間ふたりで終わらせてええもんちゃう。」


りうら「でも、俺たちならできる気がしてきたんだよ。」


ないこ「できる気がするだけで行動に移すな。昨日雷落ちたやんけ。俺まだ髪の毛パチパチ言うてんねん。」


りうら「……よし、俺が本気出せばたぶん空も泣き止む!」


ないこ「それ、お前がアイドルだったらの話やからな?」


【校庭・てるてる坊主200体計画】


りうら「見ろ! このてるてる坊主200体! これで梅雨明け確定!」


ないこ「なあ、学校の窓に全部吊るすって発想、怖いって言われへん? グラウンド、ちょっとした呪いの森みたいになってるぞ?」


りうら「それだけ晴れへの願いが強いってことだろ?」


ないこ「通報されるぞ、普通に。」


【そして次の日・職員室前】


先生「……あのなぁ。気象庁から電話あったぞ。」


りうら&ないこ「!?!?」


先生「“御校の生徒と思われるふたりが、局地的気象変動を引き起こしている可能性がある”ってな。なんか上空で台風の子どもみたいなのができてるらしいぞ。」


ないこ「台風の子どもって何やねん!? 俺知らんよ!? 雨ちょっと呼んだだけやん!」


りうら「俺も知らない! 太陽呼んだだけなのに、どうして“風”まで巻き起こるの!?」


先生「それ、もう“神”や。」


【気象庁・リモート会議(マジ)】


気象庁の人(モニター越し):「……まず確認ですが、おふたり、空と感情が連動している自覚はありますか?」


りうら「あるっちゃ、あるかも……。テンション上がると、晴れるんですよ。」


ないこ「僕、落ち込んだらだいたい雷になります。」


気象庁の人:「……人為的気象操作は法律で禁止されているわけではありませんが、大気のバランスにはくれぐれもご配慮を。」


りうら「すみません……」


ないこ「すみません……」


気象庁の人:「てるてる坊主200体の件、苦情が3件来ています。」


りうら「はい……ごめんなさい……」


【下校中・夕焼けの中】


ないこ「……俺ら、気象庁に本気で怒られたんやな」


りうら「“雲を操作してはいけない”って、人生で初めて言われたわ」


ないこ「これもう、学生が背負う規模じゃないで?」


りうら「でもさ」


ないこ「うん?」


りうら「来年もまた、てるてる坊主、作る?」


ないこ「……その時は数、減らそな?」


りうら「OK。199体にしよ!」


ないこ「減らしきれてねぇぇぇぇぇ!!!」


*あとがき*


気象庁の人:記録上「てるてる坊主気圧崩壊事件」として残しますね。

りうら:俺たち、歴史に名を刻んだ……!

ないこ:できれば新聞には載りたくなかった!!




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コメント

4

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赤組ぃいぃ!お前らのせいかああ! 昨日どしゃ降り降ったり晴天になったりおかしいと思ったんだよなぁ......w

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