テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
**********
あれからどの位経っただろう。まあ今の“ボク”には些細な問題だ。
「**まだかな~」
ボクは解放され、自由となった。今は豪華な寝室で愛する人を待つ。
“ガチャリ”
「お待たせジョン」
何時もの時刻に、愛する人がドアを開けて入ってきた。
「“ママ”! 待ってたよ!」
そしてボク達は何時ものように、まずお互い愛の口付けを交わす。
「んっ、イイコねジョン。さあ今日も楽しみましょう」
ーーそしてボク達は、何時ものように愛の契りを交わす。
*
「あぁ……最高よジョン。愛してるわ」
「ボクも愛してるよママ」
何時ものようにママが上に乗り、ボクが下から愛を押し上げる。
「ああぁぁ!」
「ママぁ!」
そしてーーお互い一緒に愛に果てる。あれからずっとこうしてきた。
「素敵だったわジョン」
終わった後もそのままママは、ボクの身体中に舌を這わす。
ボクの身体中は、かつてママからの愛の傷痕が沢山残っているが、今やそれらは全てボクの誇りだ。
「……今日はジョンに素敵な報告があるの」
ボクの傷痕を一通り愛撫し終えたママは、何時もと違う表情でーー
「三ヶ月ですって。ジョンとの愛の結晶を授かったわ」
そう美しいまでの笑顔で、本当に嬉しそうなママの報告。
「ホント!? やったぁ。ボク、ママのパパになるんだね!」
願ってもない事だった。愛する人との愛の結晶。これ以上の幸せは存在しないだろう。
「ウフフ。三人で幸せになろうね」
「うん、一生側にいるよママ」
そして再び始まる、本日二度目の愛の契りをーー
「愛してるわジョンーー」
ボクは幸せだ。ようやく手にいれたのだ。本当に愛する人と“家族”をーー
“ アヒャヒャヒャヒャ”
「愛してるよママーー」
“永遠に”
“クキキキキキキ”
…
~終幕