生存しています。チョです。
ぺいんと「……次はどこにいこうかな。」
そう言いながら廊下を歩いていくと下から金属の軽い音が聞こえてくる
チャリン
足元を見ると自分は鍵を踏んでいて、その鍵には宿直室と書かれた鍵を発見する。
ぺいんと「…宿直室に行っていいのかな」
戸惑い気味に宿直室に向けて歩み始める
学校マップでは一階にいることは分かっている。
ぺいんと「っていってもなぁ……」
さすがに鍵がある所はデリケートだからなぁ。
「君達は新月様だから、どんなことをしたって許してくれるよ!」
と見覚えのある声が聞こえた。
前はよく見えなかったが詳しく見てみると、小さくよく見るとらっだぁと同じ格好をしており、その肌色は人ではない青色だった。
「……あ、名前忘れてた。僕の名前は“ここから僕が説明するよ”だよ!こぼせくんって覚えてね!」
ぺいんと「こぼせくん。」
こぼせ「ここにいるってことは……君達は星探しをする為に来たのかな?!君達は月探しをしているようには見えないしね!」
ずらずらと並ぶ不思議な単語。
星探しと月探し。 そして僕たちが来た意味。
それは今の俺たちが知らない話だ。
ぺいんと「俺達がなんでここに来たのか知っているの?!」
こぼせ「うーん。そうだなぁ」
そう言い言葉を詰まらせる。
こぼせ「ならこの世界を全てを知り尽くして。」
そして告げられた言葉は質問の答えにはなっていなかった。
だけれども確信がある。
ここには色んな秘密があると。
こぼせ「……最後にそうだ。[中央広場は迷える闇夜に飲まれた星が集まる。深淵は答えを知りたがる。長き呪いの月から開放される時、汝らはこの世界を救う。]覚えておいてね!」
そう言い小さな体を使い、小さなスペースをくぐり抜けて去ってしまった。
ぺいんと「月の呪いに、この世界の秘密を全て知る…?」
何がなんだかわからないまま、こぼせくんは消えていった。
ポツポツポツポツ
窓から音が響き窓を見ると雨が降っていた。
この季節には合わないような、前までなかったような紫陽花が咲き乱れている。
「あれ?アンタ新月さんじゃね?!」
うるさい程にでかい声で黄色の髪の人が喋る。
らっだぁ「新月さん?」
「ちょっとペン子〜!あ、ども〜」
軽いノリで現れたのはペン子という女子と
ペン子「あ、こっちはらだ美っていうわ」
らだ美だ。
らっだぁ「…はぃ。」
訳が分からずただ傍観することしか出来なくなる。
こんな時にぺいんとがいれば良かったが、生憎ぺいんとに追い出されたことを思い出す。
ポツポツ
雨が降ってくる
ペン子「やだ!せっかくの服が濡れちゃうじゃない」
そう言い出来るだけ雨が当たらない場所に急いで避難する。
らだ美「…水も滴るいい女。」
と絶妙なチョイスを挟んでくる。
らっだぁ「……」
遠くから見守る親の気持ちがわかった頃、ペン子がらっだぁに近づく
ペン子「新月さんはなにか探してるの?」
らっだぁ「……新月さんって何」
そう言うと驚いたような顔をして、ペン子が口を開くがらだ美に止められてしまう。
らだ美「……アタイらの地域?って言うか…特殊なんだよね」
と意味深に笑う。
あまり踏み込んで欲しくないのであろう
らっだぁ「正直に言うとどこを調べたら良いのか分かんなくてさ。正直ここに来たのはただの探索だよ。」
そう言うとらだ美はニコッと笑い鞄からなにかの紙を取り出す
らだ美「これはこの街の地図。ちょっとアタイらの字が書いてあるけど気にしないで」
開いてみるとパンフレットに赤ペンや黒ペンでお店の名前やらを書いてある。この店はマリトッツォ美味しかったとか至って普通の高校生っぽい。
全体地図ー内容要約ー
北側
スペースシャトル(?
東側
ホテル+サーカス
↑特別講演をしているらしい
学校
ラジオ局
西側(危険らしい
温泉街
神社
マジでうまいパン屋(マーカー
南側
門
めっちゃ安い雑貨屋(マーカー
(マーカーはらだ美たちが書いた行きつけの場所ぽい。
らだ美「この街はこれが有名だけど、知る人ぞ知る!ってとこはめっちゃあるからね」
いつの時代か分からない少し古いガラケーかスマホか…を突きながら答えた。
ペン子「あたいらが居るのが〜ココ。東地区。人口は多くて結構栄えてるのよ」
どこか自慢げに話す。それほどまでにこの街を愛しているのだろう。
ペン子「…(ボソッ)」
何か言ってたように感じたが何を言っているのか分からなかった。
ペン子「あ!そうそう新月さんだし〜何かしないとね!」
フェンスの先を見る。大通りなのに車一つも通っていない。
らっだぁ「…」
……見てわかる人通りの少なさ。
古く使われていない学校。時折見かけたやる気のない人々。
らだ美「…聞いてる?」
その言葉にハッとして目を開く。
ペン子「しゃーないわよ。新月…らっだぁはこの街について知らないんだから。」
そういい、ペン子が近ずいて来る。
らだ美「でもここから得られる情報は無いでしょ」
苦笑し談笑していると玄関から声が聞こえた
らだ美「お迎え?」
その言葉に笑いながら肯定する。
ぺいんと「らっだぁ!」
ぺいんとが走ってくる。
雨が降っていることに気づき、らっだぁを見渡す。
手を振りぺいんとに進捗を聞く。
らっだぁ「どう?」
ぺいんと「あったよ!この学校の元先生!」
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