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私達はみんな、心に仮面をつけている。
誰かの仮面の裏に隠れて生きている。
それは他人だけじゃない。
自分の中にだって、仮面はあるんだ。
仮面は簡単に外せるけど、一度つけたらなかなか取れない厄介なものさ。
仮面なんて、つけなければよかったと思うことも少なくない。
だけど、その仮面がなければ今の自分はいないし、きっと本当の自分を知らずにいたかもしれない。
だからやっぱり仮面に感謝しているよ。
感謝こそすれど、恨んだことはないよ。
君のおかげで僕は今、ここに居るのだから。
君のそばにいるだけで、胸が痛いくらい幸せになれるんだよ。
僕のことを愛してくれているのかなんてわからないけれど、それでも僕は構わないと思っているんだ。
だって、君が僕を必要としてくれていることだけは確かな事実なのだからね。
そんな君だからこそ、こんなにも惹かれたのかもしれない。
これから先どんなことがあっても、僕はこの気持ちを捨てたりなんかしないだろう。
たとえそれが報われなくても良いと思えるほどに、今の時間がとても大切なものに感じられるんだ。
君たちの目の前にいるこの男は、 いったいどんな人間に見えるだろうか? この男の本性を見抜いてくれ! 嘘つきな人外魔境の住人たちよ!! この男の腹の底にあるものを暴いてみせろ! 真実の欠片を集め、真実を導き出せ! さあ、こいつの正体を当ててみるんだ!!! この男が語る言葉は全部嘘だ! 虚言癖のある胡散臭い奴め! そう思ったら大間違いだぜ!? こいつは確かに嘘をつくが、 それは自分の目的のためだけじゃない。
こいつもまた、誰かのために嘘をついている。
だから俺は、そんなこいつを信じているんだ。
俺の言葉なんて信じてくれなくていい。
ただ、これだけは覚えていてほしい。
俺だけは、お前のことを絶対に裏切らない。
俺が今までついた嘘の数くらい、 お前は本当のことを話してくれればそれでいい。
そしたらきっと、俺たちは分かり合えるはずだ。
信じる気持ちがあれば何でもできるとかよく言うけどさ、じゃあどうしてこんなにも世界は不公平なんだろうね。
生まれながらにして不平等なのは仕方がないにしても、それにしても度合いってものがあって然るべきじゃないのかなって思うんだよね。神様っていう存在がいると仮定すればの話だけどさ、そしたら少しくらいは僕の願いを聞き届けてくれてもいいと思うんだよ。
だってほら、僕たちみたいな人間だけに限らず動物や植物たちにまで平等に分け与えているわけだし、それならば僕ら人間の中の誰か一人だけが特別扱いされているっていうことにはならないと思うんだよ。つまりそういうことだよね。うん。そうだよ。
だって、この世界に神様なんて存在しないんだし、だからといって全人類の中からたった一人の特別な存在を決めるのにも無理があるじゃないか。
だからさ、君たちの中に僕のことを選んでくれた人がいたとしてもそれはたまたまだよ。偶然の産物なんだ。そう考えれば、なんとも不思議な話だと思わないかい? あぁ、ちなみに僕は無神論者ではないけどね。宗教自体を否定してるんじゃなくて、あくまで神の不在を信じているだけであって、決して否定しているわけではないよ。そこだけは勘違いしないようにしてほしいかな。
おぉ!君たちは僕に興味をもってくれていたんだね。嬉しい限りだよ。それで、一体どんなことを知りたいのか教えてくれないかな? えぇっと、それじゃあまずは……そうだねぇ。例えばこの国の経済について聞きたいとか、そういう質問をしたいとかはあるかな?もちろん答えられる範囲のことしか言えないし