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🤍❤️愛重
🤍side
朝。重い瞼を擦りながら目を覚ます。
隣には、今もすやすやと可愛い寝顔で寝息を立てる舜太。
小さなシングルベッドは、2人で寝るには狭すぎる。
でも、その分寝ている時もずっと体が触れ合う。
今、舜太と同棲している俺はM!LKの山中柔太朗。
1年前、両片思いだったことに気づき俺から告白をした。
俺は独占欲がとてつもなく強かった。
これまで、舜太ほど好きになった人間はいなかった。だから、これほど愛が重かったなんて自分でも気づかなかった。
舜太がこれをどう思っているかはわからない。だけど、本人は別れようなんて言ってこない。
舜太が俺のことを警察にさえ話せば、俺は秒で牢屋行きだろう。
それでも、きっと舜太も俺の事死ぬほど愛してるんだと思っている。
この後の仕事のことを考えながら、のそりと体を起こし歩き始めた。
しばらくすると、朝食を作っている時に舜太が歩いてきた。
🤍「おはよう」
そう言うと、
❤️「ん、おはよぉ」
寝ぼけた声で返事をした。
ありえない形の寝癖が愛おしい。
🤍「もう少しで朝ごはんできるから。」
❤️「ありがとう」
俺は料理なんて出来なかった。料理ができないのが売りのひとつでもあった。
でも、舜太の体に俺の作った飯が流れると考えるととてつもない幸せなのではないかと感じ、料理を猛勉強した。
そして、舜太に初めて料理を振舞った日は泣いて喜んでくれた。おいしいおいしいって、そればっかり言っていた。
それからは、ほとんど俺が食事を作っている。
俺の方が帰りが遅ければ、舜太が作ってくれる。
舜太の作った飯はめちゃくちゃ美味い。
そして舜太の作った飯が俺の体内に流れていると考えるととてつもなく嬉しい。
朝食ができ、机に皿を運んでいると舜太が手伝ってくれる。
ありがとう、と言いながら机に運び終え、いただきますの合図で食べ始める。
❤️「今日は昼の仕事で終わりなんやっけ?」
🤍「そう。けど舜太は忙しいよね。」
❤️「んーそうやな。帰るの22時過ぎになるかもしれん」
🤍「そっか、、寂しいな笑」
❤️「おれも寂しい笑」
🤍「…頑張ってね」
❤️「柔も頑張ってな」
🤍「ありがと。大好きだよ」
❤️「うん、俺も」
他愛もない会話を交わしながらご飯を食べ終え、各々支度をする。俺は少し早く出て、舜太は遅れて出発する。昼頃にメンバー5人で雑誌の撮影があり、俺はそれで終わり。舜太はその後から22時まで、仕事が詰まっている。
昼に帰ってきてからだいぶ時間があるな…、何してようか、、
そんなことを考えていたら、あっという間に出発時間だった。
🤍「じゃ、俺いってくるね」
❤️「うん。また撮影のときな」
🤍「舜、こっち」
手招きをする。
そして、唇を重ねる軽いキスをした。
🤍「舜太今日仕事大変だから…これで頑張れる?」
❤️「うん。めっっちゃ頑張れる。」
🤍「よかった笑 行ってきます」
❤️「行ってらっしゃい!」
❤️side
5人での仕事は貴重だ。
オフの日に会えることも中々できなくなった俺らに、強制的に合わせてくれるから。
今日は雑誌の撮影。
撮影前に少し時間があり、みんなで他愛もない話をする。
🩷「そういえば、舜太、柔太朗、最近どう?」
💙「俺にも聞かせて!恋愛報告!」
❤️「えぇ!?」
🤍「ま、いい感じよ笑」
軽く流すように言う柔太朗。
❤️「そやな笑」
俺もそれに合わせて、軽く返事をした。
雑誌の撮影はあっという間だった。
5人の仕事はかなり久しぶりで、楽しみにしていたというのもあるかもしれない。
次はドラマの撮影で、かなり早い時間に撮影場所のエントランスに着いてしまった。
すると、共演者の男の人が来た。
「あれ、舜太くん早いね!」
❤️「どうも!前に入ってた撮影が意外と早く終わったので笑」
その人とは最近よく話すようになり、柔太朗の話もぽつぽつ。
お互い、俺らの関係についてはカミングアウトすると決めている。だから、話すことに関しては全然柔太朗もなんとも思っていない。
むしろ誇らしい気分らしい。
「時間あるし聞かせてよ!柔太朗くんとどんな感じなの?」
この人は柔太朗とも共演経験のある俳優さんで、柔太朗の話から信頼もある。
「柔太朗くんも結構惚気話してきたよ〜俺気になる!」
❤️「え、そうなんですか!?」
「うんうん、あと、気になってるんだけど、芸能人って他の人と関わること多いからさ、そういうのに嫉妬?とかするのかなーとか…」
❤️「そーですね…、俺はそんなにしないです」
「ええーそうなの!!なんで?」
❤️「なんだろう、柔太朗は絶対に俺だけだって確信があるんですよね」
「すごい…さすが柔太朗くんだ…」
感心していた。
「じゃあ、柔太朗くんは嫉妬してそうだなーとかそういうの感じる?」
❤️「あー、最初の方は多かったですかね、」
❤️「やっぱまだ俺も恋愛とかそういうのに慣れてなくて、平気で色んな人と話してたから…」
「そっかー、柔太朗くんは嫌だって言ってくれるの?」
❤️「すぐ言ってくれます。だから俺もすぐ気づけるし、無自覚だったせいで直せなかったら、体で覚えさせてくれるし。」
「え、体って…」
❤️「例えば、レイプとか、叩いたり蹴ったり…あとは」
「ちょちょちょ、ちょっと待って!?」
❤️「?、はい」
「それ、確実にアウトだよね!?」
❤️「アウト?」
「恋人として、やっちゃいけない一線を超えてるでしょ!」
❤️「…?、恋人って、そういうもんじゃ……」
「いやちがうよ!」
言ってる意味が分からない。
みんな、他の人もこうやってるんじゃないのか?
このやり方が当たり前なんじゃないのか?
当たり前を否定され、理解が飲み込めていない頭のまま、時の流れに乗って撮影も収録も終わらせた。
❤️「ただいま」
🤍「おかえり舜太。」
❤️「はぁ…やっぱ柔太朗見てると癒されるわぁ」
🤍「俺もだよ、可愛い大好き。」
そう言って俺に抱きついてくれる。
❤️「えへへ、」
🤍「大変だったよね、疲れた顔してる。」
俺の頬に手を添え、心配そうな目で見つめてくるその顔は、美そのものだった。
❤️「そう?」
🤍「うん。ご飯できてるから食べよ。お風呂も沸かしてあるから食べ終わったら先に入って。」
❤️「ええ、ありがとう…」
ほんと感謝してもしきれない。
柔太朗はどこまでも俺のことを考えてくれている。
仕事の話やメンバーの話、他にもいろいろ雑談しながらご飯を食べ終え、風呂に入り、柔太朗が風呂に入っていた時。
スマホが小さく鳴り、メッセージが届いた。
じんちゃんだった。
💛『□□さんから聞いたよ。柔太朗のこと。』
突然、意味の分からない文章。□□さんがじんちゃんに話すことなんて何も…
❤️「どゆこと、、?」
思わず素で呟いたが、すかさずメッセージを返す。
❤️『柔太朗と付き合ってるのはじんちゃんもとっくに知ってるやろ?』
💛『知ってるよ。でも、DVされてる事までは知らなかった。』
❤️『DV?何言うてるん』
さっきから本当に意味がわからない。
DV?柔太朗が俺に?ありえない。
❤️『俺は嫌じゃないよ。それも愛のひとつだし、DVって相手が嫌だったり辛かったらの話やろ?』
💛『拉致あかない、電話かけるわ』
そのメッセージが送られた後すぐに、じんちゃんから電話がかかった。
💛『なぁ舜太、DVって、どういうことかはわかるよな?』
❤️「わかっとるよ。恋人に暴力振ったりすることやろ?」
💛『そう。舜太はそれをされてるんだよ、自覚ないの?』
❤️「自覚も何も、これはDVじゃないよ」
💛『やられてる相手がどう思ってるかは別として、柔太朗にレイプされたんだろ?殴られたんだろ?それはもう列記としたDVだよ』
❤️「何言うてるん?俺はこの現状に満足してんだし、柔太朗だって_______」
🤍「なに、俺の話?」
❤️「っえ、」
🤍side
純粋な舜太は知らなかったよね、舜太の部屋にはカメラも、盗聴器もついてるんだよ
風呂入ってる時間も舜太のことを見てたい、聞いていたい。そうでしょ?
そしたら電話してるんだもん。
🤍「ねぇ、なんで電話なんかしてんの?」
❤️「っそ、それは…」
💛『柔太朗?』
聞き覚えのある声。じんちゃんだ。
余計に怒りが強くなる。なんで?なんでじんちゃん?
🤍「あーあ。」
🤍「仕事関係だったら、俺も手加減してあげたのにな。」
❤️「ひゅ、っ」
💛『おい、柔太_______』
ぷつん、と勝手に電話を切る。
🤍「さて、どうしようか」
恐怖からなのか、呼吸が荒い。冷や汗もかいている。
俺に秘密でメンバーと話してた罪は重いからね?
コメント
5件
続きが見たすぎます!!はるかさんの小説大好きです!フォローさせていただきました!
うわっ、これ…甘い同棲生活の裏に隠れた重すぎる愛の話だね!最初はほのぼのカップルかと思いきや、盗聴・監視・DV…舜太が「これが普通」って思ってるところが切なすぎる😭💔 柔太朗の執着が狂気じみてて怖いけど、でも舜太がどう気づいていくのか続きめっちゃ気になる…! 1話から既に心掴まれたよ、はるかさん続き楽しみにしてるね🌸✨