あの後、拓海は脱退し
高野が加入して来た。
M.「ねぇねぇ涼ちゃん!!
_ このフレーズどう思う?」
R.「ん..、いいんじゃないのかな、笑」
当たり障りのない
仮面をつけたかのような言葉しか綴らない。
何を試しても
M.「涼ちゃん!見て見て!!
_ 俺のギター見て!!」
R.「ん、笑 上手だね、僕と違って…笑」
M.「あ..いや…そういうつもりでは…」
僕は「貴方」を
M.「若井〜!!今日の寝言ないの?!
_ ちょっと涼ちゃんに聞かせたい!」
H.「これとか?」
スマホから日本語のようで
何を言っているか分からない言葉が
爆音で流れる。
思わず俺ら3人は爆笑するが、
R.「…、笑」
涼ちゃんは苦笑いしかしなかった。
笑顔にする事は出来なくて
M.「…..、」
こっそりと涼ちゃんのレコーディング風景
を覗く。
覗くなと言われたら覗きたくなるのが人間。
がちゃんっ!!!
涼ちゃんは沢山のメモをぶちまける。
R.「あ゛ぁ゛っ゛!!くそっ…!!
_ なんで..なんで
_ 期待に応えられないんだっ…」
泣きながら手を引っ掻いている。
悲しまないで
俺はそんな涼ちゃんをただ
眺める事しか出来なかった。
何もそんなに
M.「..相談しろよ、」
独りで苦しまなくてもいいじゃないか
M.「♬♪~…げほっげほげほ…」
レコーディング中に咳き込む。
staff[大丈夫ですか?水飲みます?]
スピーカーから聞こえてくるstaffさんの声。
M.「いえっ..大丈夫です…」
最近咳が多いな….
光は弱まる一方で
M.「…そろそろかもなぁ。」
別れも近づく存在です
M.「お疲れ様でした〜…」
K.「お疲れ、みんな楽器のレコ
_ 行ったけど元貴は1回休憩?」
M.「ん〜そうする。」
K.「おけ。先行ってるわ。」
M.「おう。」
ドク…ドク…..
M.「ふぅ…はぁっ…..」
左胸の鼓動を感じている。
この心臓ももう少しで止まるのか。
この光が亡くなってしまう時
がちゃっ.
M.「あれ、?」
涼ちゃんだ。
M.「みんなと行ったんじゃないの?」
R.「..ちょっとトイレいってた、」
M.「..そっか。」
相変わらず元気がない。
R.「..横、座っていい、?」
珍しい、話しかけてくるなんて。
M.「….うん。」
R.「..ありがと。」
じっと涼ちゃんを見つめる。
涼ちゃんはずっと下を向いている。
..1回ぐらい人生の中で、
…本当の涼ちゃんの笑顔をみたいなぁ。
それはキミとのバイバイだ
R.「..元貴、」
M.「、! どうした、? 」
珍しい、
涼ちゃんから話しかけてくるなんて。
R.「..元貴、僕にさ。」
R.「隠してることない、?」
M.「…え」
R.「..勘違いだったらごめん…
_ ..なんだけど、さ。
_ 病気だったり..しない、?」
M.「….あ、」
バレてる…..
すごい、なんで分かったんだろう。
..俺が涼ちゃんを見るように
涼ちゃんは俺を見てたのかな。
M.「..涼ちゃんには、
_ …話して..おこうかな、。
_ 実は_______」
「云える事は言っておこう
キミの耳に届くうちに」
R.「…え、..心..臓…病、?」
M.「…うん、」
R.「う..そ….、」
何故か俯いたように見えたよ
M.「..だから、最後に…」
M.「笑って欲しい、。」
R.「、!」
アレが光った様だった
R.「..僕、笑えてない…?」
M.「..涼ちゃん、笑うの上手だけど…
_ ..俺には、
_ 笑っているように見えない…
_ ..ねぇ、1人で抱え込まないでよ、
_ 俺に..話してよ….」
R.「..心臓病黙ってる元貴に
_ 言われたくないんだけど、笑」
M.「、!」
切ない笑いだが、本当の涼ちゃんが
見れたような気がした。
何かが動いた様だったんだ
どくっ…どく…
M.「ゔっ..げっほごほっ゛!!」
R.「元貴っ、?!」
嗚呼
もうバイバイだ。
コメント
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(っ´;ω;`)╮ =͟͟͞͞🫀
(っ'-')╮ =͟͟͞͞🫀
なんでこんなにストーリーつくるの上手なんだよぉぉ!