俺の父は有名な政治家に仕えていた。
父はいつもその政治家を護る…いわゆるボディーガードの仕事をしていた。
時々事件は起こるものの、父のおかげで政治家が傷つくことは1度もなかった。
そのために、政治家から大いに信頼され、俺にとっても、母にとっても自慢の父だった。
しかし、ある時マフィアとの大きな暴動があった。
その時父は父は政治家の元にいなかった。
俺や母に会いに故郷にやってきていたのだ。
そのせいで政治家はマフィアに撃ち殺された。
…死んだんだ。
父は自分の主を命をかけて最期まで護りきることができなかった。
父は大いに悔やんだ。
「俺が戻ってこなければ護れていたのに」
と。それだけならどんなによかったか。
父は自殺した。
腹を切って。
死ぬ時まで苦しんで。
母は
「「私が帰っておいで」なんて言ったからだわ」
と言い、父の後を追って首を吊り自殺した。
俺だけが残った。
俺はもう住む家も血縁の家族もいない。
怒りでいっぱいだった。
「俺の血縁を殺したのはあのマフィアだと思った。」
マフィアさえいなければ…マフィアさえこなければ…
俺にはもう生きる意味が無いのかもしれないと思ったことが何回あったか。
俺は再度考えた。そして、
「マフィアが悪いのなら俺がマフィアを作り変えればいいのでは」
という考えに至った。
俺はこの時マフィアを必ず作り替えると誓った。
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