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花凜
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#目黒蓮
おその★
7,551
MIの部屋
18,080
あれから────
俺は、阿部ちゃんと
うまく話せなくなっていた。
どうしても、
あの日の光景が思い出されてしまう。
あれは一体、
何だったんだろう。
考えれば考えるほど、
阿部ちゃんにどう接すればいいのか、
分からなくなっていた。
そんな俺の気まずさを、
ぶち破るように────
阿部ちゃんは、
唐突に話しかけてきた。
💚「翔太、俺のこと避けてる?」
💙「……えっ」
💚「俺……何かしたかな?」
💙「いや!?なにも……」
💚「そっか」
阿部ちゃんは、
いつものように笑った。
そして────
💚「そういえばさ……」
💚「ひかる、風邪ひいたらしいね」
💙「…っ」
💚「大丈夫かな……」
💚「俺、“あの”時、ちょうどタオル持ってたのに」
💙「……っ!」
心臓が、
ドクンッと跳ねた。
“あの時”────
💚「貸してあげればよかったなぁ」
そう言いながら、
阿部ちゃんがちらっと俺を見る。
その瞳は────
まるで、
何かを試すようだった。
💙「……っ」
俺は視線を逸らす。
💙「……そうだな」
💙「早く治るといいけど……」
💚「うん」
阿部ちゃんは、
またいつもの笑顔に戻った。
でも────
なんだろう。
その笑顔が、
少しだけ怖く見えた。
💚「翔太、今日の夜空いてる?」
💙「えっ、あ……今日は予定が……」
💚「そっかぁ」
💚「じゃあ、また誘うね?」
💙「……うん!」
笑って答えたけど────
胸の奥に、 小さな違和感が残った。
──────────────
居酒屋────
💙「最近さ、阿部ちゃんの様子……どう?」
💜「どうって?」
💙「変わった様子とかない!?」
💜「え、なになに?」
💜「ついにお二人、進展した感じ?」
💙「あ、いや……それは、まだ……」
💜「なんだよーー」
💜「何が言いたいんだ?」
💙「えっと……」
少し迷ってから、
俺は口を開いた。
💙「……ごめん」
💙「もう少し様子を見てみる」
💙「また相談、乗ってほしい」
💜「あー、うん」
💜「よく分かんないけど、わかった」
💜「翔太、明日も早いだろ?」
💜「そろそろお開きにするか」
💙「そうだな!」
💙「ありがと、ふっか!」
そして、俺達は 店を出た。
💙「じゃあ、また!」
💜「はいよー!」
───────
翔太の姿が見えなくなるまで、
深澤はその場で見送っていた。
💜「……よし、帰るかー」
その時────
💚「ふっか」
💜「うわっ!?」
💜「びっくりした!」
💚「おつかれ」
💜「おつかれ!」
💚「楽しそうに話してたね」
💜「え、阿部ちゃんもいたの!?」
💚「うん」
💚「たまたま同じ店で飲んでてさ」
💚「……ここ最近、翔太の様子どう?」
💜(阿部ちゃんまでそんなこと聞くのかよ……)
💜(早くくっつけよ、お前ら)
💜「うーん、そうだなぁ」
💜「相変わらず阿部ちゃんの話するときは、顔真っ赤だぞー」
💚「………」
💜「たぶん両思いだぞ?」
💜「早く手に入れろよなー」
軽い冗談のつもりだった。
けれど────
ふと、
阿部の顔を見る。
そこには────
いつもの優しい笑顔とは、
明らかに違う表情が浮かんでいた。
💚「……」
💜「……?」
阿部は、 小さく笑う。
💚「もちろん」
💚「そのつもりだよ」
💜「………っ」
なぜか背筋が、 ぞくりとした。
💚「じゃあ、また♪」
そう言って、
阿部は何事もなかったかのように
その場を去っていった。
💜(……なんなんだ……?)
──────────────
──────────
───────
ここ最近────
あるスタッフのスキンシップが、
やたらと激しい。
俺は、そのことで悩んでいた。
打ち合わせが終わっても────
💙「あ~、はい!」
💙「じゃあ……そろそろ行きますね」
少し身体を離そうとすると、
ぐいっ────
また距離を詰めてくる。
💙(……くそ…っ…気持ち悪いなぁ)
どうすればいいのか分からず、
困っていると────
💛「……おい」
ひかるが近づいてきた。
スタッフを、 鋭い目で睨みつける。
それに気づいたスタッフは、
慌てて身体を離した。
💛「あいつ、有名だよな」
💛「セクハラしまくってるって」
💛「気をつけろよ」
💙「……助かった」
💙「ありがとう、ひかる……」
💛「何度もセクハラの件、 相談してんだけどな」
💛「徹底的な証拠がないみたいで、 大きく動けないってさ」
💙「ひかるも気をつけるんだぞ」
💛「人の心配より、 自分の心配しろ」
こつん、と
俺の頭を軽く叩く。
💙「……うん」
💙「ありがと……」
───────
そして、収録終わり。
○○「渡辺さん……ちょっと」
例のスタッフだった。
💙(……げっ)
人気のない部屋へと、
連れて行かれる。
💙(あぁ……怖ぇ……)
○○「聞いたよ……?」
○○「僕のこと、気に入ってるんだって?」
💙「……え?」
💙(……は?)
💙(誰がそんなこと……)
○○「とりあえずさ」
○○「ライン交換しない?」
ここは、
はっきり断らないと。
あとが怖い。
💙「……いえ」
💙「交換しません」
○○「なんで?」
○○「どうして?」
○○「僕のこと、好きなんでしょ?」
ガシッ────
肩を掴まれる。
💙「……やめてください……っ」
💙「誰がそんなこと……っ」
その瞬間────
カシャッ!!
カメラのフラッシュが、
部屋に響いた。
○○「……やばっ」
スタッフは慌てて、
裏口から逃げていった。
💙「……誰?」
すると────
人影が、 ゆっくり近づいてくる。
💚「翔太……っ!」
💚「大丈夫か!?」
慌てた様子で、
阿部ちゃんが駆けつけてきた。
💙「……阿部ちゃん……」
その姿を見た瞬間、
俺は無意識に、 阿部ちゃんへ抱きついていた。
💙「めっちゃ……怖かった……」
💚「……」
阿部ちゃんは、
優しく俺の頭を撫でる。
💚「よしよし……」
💙「……っ」
💚「様子がおかしかったから……」
💚「ずっと心配して見てたんだ」
💙「…助かった……」
💚「ねぇ、翔太……」
💚「こんな状況で言うのもなんだけど……」
💚「あの日さ」
💚「翔太、見てたよね?」
💙「……あの日って……?」
💚「控室の……」
💙「……っ!!」
心臓が、 大きく跳ねた。
つづく。
コメント
6件
阿部ちゃんが怖いぃ....(最高です)

このぞくぞく感…!!たまりません…🫠♡
💚ちゃあああああんッ!!!ありかがとう🎉🎉🎉 やや不穏な気配が漂っております。さあ怪しくなってまいりました((??? 大丈夫だ、💙……一緒に見てるから共犯だ★(((??