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#オリキャラ注意
透花
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kurumi
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「え、ぁ…あなたは?」
僕は目を見開いたまま目の前の人のような姿をしたものを見つめた。
「俺か?俺ァ、酒呑童子
酒呑童子。まァ、簡単に言えば”鬼”だな…ンで、手前はなンで此処に居ンだッて聞いてんだが?」
彼はニッと不敵な笑みを浮かべて、こちらを見下ろす。彼が口を開き、笑う度に鋭い牙が覗く。僕はその牙が剥かれる度に、ゾワリとした恐怖のような、なんだかこれから変わることへの期待も混ざったような感覚が背筋に走る。正直、鬼と言われたら殺されるのではないかと、震えが止まらない。いや、今海に沈んでしまおうと考えてた僕が殺されそうで震えるなんて、可笑しいな。
「あ、えっと……その…僕は……あの………」
僕は震えた声で続け、目を逸らして口を噤んだ。この綺麗な海に入水自殺しに来たなんて言えるわけが無い。そんな何も言わず濁す僕を彼からはなんと思われただろうか。弱虫と思われただろうか。
「あ”ァ?ンだよ、ちゃんと云わねェと分かんねェぞ?」
片眉を上げ少し怪訝そうな顔で僕のことを見据える鬼。
「……少し、お散歩しに…」
少し俯いて顔を背ける。
「へェ?散歩かァ…それにしちゃァ良い格好してんなァ?」
彼は僕の格好を見ながら続けた
「…本当の事云ッてみろよ、俺からすると手前は苦しさから逃げてきたようにしか見えねェぞ?」
僕は目を見開いた、まるで彼は僕が海に来たのが何故か知っているかのように云った
「…本当は……」
僕が話そうとしたその瞬間、向こうから様々な人の怒号が聞こえてきた。
『おい!!アイツは何処だ!!!探せ!!!疫病神を放っておくな!!!災厄が起こるぞ!!!!』
僕はその声を聞いて青ざめて体が震えた。
(村の人達だ。僕を探しに来たんだ……!!)
「オイ、なンだよ…いきなりンな顔して…」
鬼は怪訝そうな顔で、向こう側を見た
「ふぅん…手前、追いかけられてンのか…」
『おい!!いたぞ!!!疫病神め!!また檻から出やがって!!今度はムチ打ちじゃ済まないぞ!!!』
村人達は僕を指差して罵詈雑言を浴びせながら近付いてきた。
「ッ!!」
僕は村人達を見て目を見開いて固まった。
(また痛いことされる…やだ…まだ……!!)
鬼は少し鋭い目で村人を見た。急に僕の視界がグラりと傾いた。何が起こっているのか理解できないまま固まっていた。そう、僕はこの鬼の肩に担がれたのだ
「落ちンなよ?」
彼はニヤリと笑って地面を蹴った。その瞬間、高く舞い上がり地面から段々と離れていった。村人達はこちらを指差しながら何かを叫んでいたがそれも分からないほど遠くなり、豆粒のように小さく見えた。
そのまま海の近くの森に僕は連れ去られて行った。この鬼の手は僕を離さないと言わんばかりに強く僕の腰をグッと掴んでいた。
少し経ったくらいだろうか、だんだんと跳躍が収まりピタリと止まった。そして、僕はポスッと地面に降ろされた。僕は困惑しながら目の前を見ると、そこには立派で大きな社があった。
コメント
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いやもう、鬼・酒呑童子の登場から「疫病神」呼ばわりされる主人公の関係性、一気に引き込まれたわ…!「落ちンなよ?」って軽く担ぎ上げるところ、男前すぎて痺れた。村人から逃げる疾走感と、社に辿り着くまでのスピード感が気持ち良かった。次どうなるんやろ、めっちゃ気になる🔥