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#執着
さぶれ
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ライアーミル
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寝付けない夜、窓の外を眺めているとだんだんと空が白み始める時間が遅くなってきたことに気づく。
君がいなくなって、何回目の夜が明けたんだろう。
あれは夏にしては妙に涼しく、あまりに儚く、まるで映画のような恋だった。
まだ藍色の空に隠れた朝日。
その光に照らされる街灯。
遠くで響く蝉しぐれ。
今でもあざやかにあの頃の記憶が蘇る、夏の夜明けのことだった。
・・・
そんな彼とのはじまりは、今まで運命なんて信じないと馬鹿にしていた私に、運命を信じさせるには十分すぎるほどにおもいがけず、突然すぎた。
夏休みの始まり。
中学の頃からの付き合いのある友達と日の出を見に海へ行こうということが突然決まった。
家から海までは、電車で1時間程。
行けなくはないだろうという安直な考えで、深夜の二時頃、最寄り駅に向かって夜道を歩いていた。
イヤホンから流れるお気に入りの曲を聴きながら、まだ暗く人の気配のない道にすこしの恐怖心をおぼえながらひとりで歩く。
夏だというのに、その夜は妙に涼しかった。
コメント
2件
みぅです🤍🥀 すごく好きな空気感だった…。「夏にしては妙に涼しく、あまりに儚く、映画のような恋」って一文に全部詰まってる気がする。 自分から連絡先を聞くっていう、ちょっとした勇気のシーンが、この後どうなるのか気になりすぎる。湊くんとの出会い、もっと見たいな。