どもども、へびまるです
本日はnsmvan
お酒の話です
もう流石にお仕事や学業始まったかと思います
巳年、頑張ってますか?
へびまるは、そこそこですね
さて、本題へ参りましょう
えー、ちょっと申し訳ないのが、
部下たちのワタワタが長いってことで。
キャラクターの特徴よく掴めてもいないのに、
長々と書いてしまいました
ちょっと違和感あっても気にしないでくださいね
最初はrptくん視点から始まります
それではどうぞ〜
とある日、閉店後のShanaoRには今起きているMOZUの面々が集まっていた。
犯罪者にしては珍しく平和なひと時が流れる……かと思いきや。
ボスが今までにないくらい酔っている。
「きぃみとすぅ〜」
ふにゃんふにゃん、と、そう形容するしかないような声でキミトスさんを呼びながら俺に抱きつくボス。
「ちょ、ボスっ俺はしろくまですよ⁉︎」
「やばいってこれぇ」
「いち郎さんがあんなに飲ますからじゃん!」
「俺⁉︎…俺、だよなぁ…ま、まさかこんなになるとは……」
「ボス、ボスぅ水飲んでくださいよ」
キミトスさんは俺からボスをひっぺがして水を飲ませようと奮闘している。
しかし努力も虚しく、手を払いのけて酒を一口、また一口…という調子がずっと続いている。
それはつまり、刻々と悪化しているわけで。
「よりによってルーファスさん居ないし、もう、どうすればいいのやら」
「うぁっ⁉︎引っ張らないでくださいボス!」
「こんどは堕夜くんが抱き枕にされてるやん」
「まって、寝ちゃったんだけど…」
「すげぇ爆速だァ」
「いや笑ってる場合か?ほんとにどうすんだこれ」
史上初の事態に、狼狽えるしかない俺たち。
椅子の上でうつらうつらするボスの寝言にいち早く気付いたのは、1番近くにいた堕夜さんだった。
「なんか寝言、言ってません?」
「え、ほんとだ……なに?、アシャ??」
「誰?女??」
「元カノ?」
「それはないだろ」
俺も耳を近づけて聞いてみる。
どいつもこいつもむにゃむにゃ…というような可愛い寝言が聞こえた後。
「ぁしあさ…」
文字では分かりにくいかも知れないが、イントネーションと雰囲気でなんとなく意味を推測できた。
「“なしまさん”だ…」
「なるほどっ!!」
「元カノじゃなく今カレだったのか」
「そうだ!無馬さんに連絡しよう!」
「え、でもいいんですか?こんな状態のボスを…」
「大丈夫」
あまりにも自信満々な様子で言うキミトスさんを、とりあえず信じることにした。
なんなら既に、堕夜さんが止めるまでもなく電話をかけている。
「あぁもしもし、……えぇあの、突然なんですけど。その、ボスが酷く酔ってしまわれて………そうなんです、私達ではもう…………あ!ありがとうございます!はい、…ShanaoRです、はい、お待ちしております、それでは…」
堕夜さんがグッと親指を立てて見せる。
来てくれることになったらしい。
程なくして、ShanaoRの戸口が開き、無馬さんが現れた。
「じゃあしろくま、俺らは退散するぞ」
「えっいいんですか?」
「えぇ、理由は…後でわかります」
皆んなに背中を押され、俺たちはボスと無馬さんを残してShanaoRの裏口から冬の夜へと歩み出た。
_________
頬っぺたに冷たいものが当たって、ゆっくりと目が覚める。
目の前に、無馬さんがいる。
頬の冷たいものは、無馬さんの手らしい。
ん?ここはどこだ…?
「ShanaoRですよ」
「ぁ?」
「まったく…何やってんですか。こんなに顔、赤くしちゃって」
無馬さんの声が響いている。
これは、酔ってる?
なんでこんなになってんだ?
「ヴァンさん……思い出してみてください。貴方、部下達に飲まされたでしょ」
無馬さんに促されてなんとか記憶を掘り起こす。
いち郎にこれオススメなんでぜひ飲んでくださいと言われて飲み、もう一杯と言われて飲み、さらに飲みたくなって飲み、そこから、段々と記憶がなくなっていく。
「……すいあせ…」
「いや、謝れって言ってるんじゃなくて」
「あぁ…なしぁさ、」
回らない頭で、それでも必死に無馬さんを見つめて名前を呼ぶ。
あれ?
なんで私は、名前を呼んだんだろう。
「っ、可愛い…」
無馬さんは笑いを堪えている。
たぶん、酔っ払った私を見て、面白がってるんだ。
「ヴァンさん、好きです」
すき?
聞き間違いだろうか。
無馬さんは普段そんなこと言わないのに。
なんで、急に、突然、そんなこと。
「好きです」
まただ、揶揄うのはやめて欲しい。
私はどうすればいいんだ?
なんて、返せばいい?
微笑む無馬さんの顔があまりに近くて、良い香りがした。
「わたしもすき」
え、違う。
違わないけど。
私は何を言ってる?
口が勝手に動いた。
私はひどく衝撃を受ける。
しかし、無馬さんもかなり驚いているように見える。
珍しい。こんなに目を丸くして。
滅多に見せない表情を見られたことに、なにかが込み上げる。
「…名残惜しいけど、そろそろ」
そう言って無馬さんはどこからかコップを出した。
それがゆらゆらしているのは、私が酔っているからだろう。
「水です。自分で飲めます?」
飲めない。
そう言ったら、無馬さんは何をしてくれるのだろうか。
言える訳ないのになぁ、とも考えながら水を受け取ろうと手を伸ばす。
しかし、コップに手が触れる前に無馬さんは水を飲んでしまった。
そのままひんやりとした手を私の顎に添えてキスをする。
曖昧でフラフラした感覚の中、柔らかい唇の感触だけが鮮明に脳に残った。
喉奥に押し込まれた水を飲む。
無馬さんはすぐに離れて、また口付ける。
2杯目。
3杯目。
そうして何度か深いキスを続けるうちに、酔いが醒めてくる。
「あとは自分で飲んでください」
目の前に突き出されたコップ。
今はもう、きちんと静止している。
無馬さんは目を逸らしつつ、恥じらうように口に手をやっている。
「すみません…」
「全く…」
酒の入った自分だけでなく彼の顔まで赤くなっているのを見て、つい笑いが漏れてしまう。
「な、何笑ってるんですか!」
「いやぁ…無馬さん、恥ずかしいんですか?」
「…違うんですよ、あわや襲ってしまうかと……」
「おそッ………そんなに、そんな、でしたか」
「あぁもう、それはそれはえっちでしたね」
ようやく冷えてきた頭にまた熱が上った。
「僕の前以外でお酒飲まないでくださいね?」
念を押すようにずいと顔を寄せて無馬さんが言った。
ふわりと複雑な花の香水の香りがする。
熱冷ましにもう一口水を飲んで、ボソリと呟く。
「……その心配に関しては、大丈夫ですよ。多分」
またセリフエンドですね
これにてお終いでございます
ちょっとした工夫ポイントとか感想とかをつぶやきで語るのでそちらもぜひどうぞー
それでは!
またお会い致しましょう
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