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聴こえない満月は何を願う

第3話 - 第一章 - 星が綺麗ですね＿＿ ( 2 )

10,162

2025年03月23日

#聴覚障害者

#俳優

#アイドル

#ご本人様とは一切関係ありません

#愛され

#B　L　．

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注意喚起

※ この小説の世界は同性愛 , 同性婚などの普通の恋愛が認められています

※BL要素全然あります。

※同性愛や同性婚の事を馬鹿にするようなコメントはお控えいただけると

幸いです。

※苦手なお方はお帰りください

※虐め表現あり

※自殺表現あり

【第一章 - 星が綺麗ですね】

── お風呂 ──

…

補聴器を外しているから無音の空間と等しいお風呂場

ちゃんと , 話せるかな

中学の頃は最初の方はよかった。

けど , そんな思いは一瞬で壊れた。

先生が見ていない時に暴言を言われるようになった。

補聴器をつけていると伝えた筈なのに , 毎日 , 毎日 , …言ってきた

面倒だから , 親に伝えると迷惑になってしまうから , と考えて

何も言わなかった。それが悪かったんだと思う。

段々虐めはエスカレートしてきて , 直接的な暴行はしてこなかったけど

わざとぶつかってきたり , 遊んであげていると先生に嘘をつき ,

耳をつねられた時もあった。爪が食い込んでて痛かったな

毎日 , 段々食欲がなくなって , 食べると食べたものを戻すようになっちゃって ,

夜もよく眠れなくて , 月と星をずっと眺めてた。

高校は最初からもうダメだった。

予想はしてたけど , 中学の頃より酷かった。

悪口は当たり前のように言われ , 体育がある日は体力がないだの

筋力がないだの散々と言っていい程嘲笑われた。

不良で , 野球部の生徒だった人がボスだろう。あの人に蹴られ , 殴られた

時は足に , 大きな痣が出来た。

首だって絞められた事もあった。耳も引っ張られ , 今日のように

耳が切れ , 血が流れ出たこともあった。

毎日が苦しくて , 眠ると毎回虐められている悪夢が出てきて

夜に起きては , トイレに走り込んで吐いてた。

その悪夢のせいで過呼吸になったこともあった。苦しかったな

ﾋｭｰｯっていう自分の呼吸音だけトイレに響いて , 気持ち悪かったな

🐿️カだってした。今もしてる。傷口がお湯に染み込んで痛い。

ベランダから飛び降りて死のうとした時もあった。

でも , その時は夜で満月だった。

月が死ぬ瞬間に , 自分の死ぬ様を見て嘲笑っているように不気味に見えて

背中が冷たくなって , やめた。

死ぬ時は , 月に見られないように , …海で死にたいなと思った。

あったことを思い出していたら , いつの間にか涙が出ていた。

情けないな…心の中で自分を嘲笑った。

…──

── リビング ──

満月悠『おかえり』

満月櫂『宵も珈琲いる？』

満月宵『…うん』

満月櫂『分かった。今 , 淹れるね』

満月悠『…話せる？』

お父さんが淹れてくれた珈琲がまだ入っているカップを

震えた手で支え , 声を発する

満月宵『うん。もう , 楽になりたいから』

満月櫂『分かった。ゆっくりでいいからね』

満月宵『ありがとう』

震える手と口を余所目に淡々と話す

中学で虐めにあってたこと。

高校でも現在進行形で虐められていること。

クラスメイトは誰も助けてくれないこと。

常盤先生が保護してくれていること。

毎日苦しくて , 眠れなかったり , 吐いてしまったこと。

恐怖と不安で過呼吸になったこと。

🐿️カをしていること。死のうとしていたこと。

満月悠『…ｸﾞｽｯ , ﾋｸﾞｯ…(泣』

お母さんは自分の不甲斐なさで泣いていた

満月櫂『そっ , か…取り敢えずその子達の名前教えてくれない？』

お父さんはよく分からないけれど , 復讐の色で目が染まっていた。

満月悠『ｸﾞｽｯ…ｯ”…』

…──

満月悠『ｯ”….っ…ふぅ…はぁ…(深呼吸』

満月悠『…通信制高校にしよう』

満月宵『…いいの？』

満月悠『うん…通信制なら虐められる可能性は低いし , 大丈夫だよ』

満月悠『話してくれてありがとう。辛かったね』

満月宵『… , (頬に涙が伝う』

満月宵『ぁ , …れ…？』

安心したら , 涙が出てきちゃった…

あ ~ ぁ…ほんとダメだな…弱いな , ぼくって

満月悠『ｷﾞｭｯ(抱き付く』

満月櫂『大丈夫。もう大丈夫だよ(撫』

満月悠『ちゃんと守るから… , 無理しないで…』

満月櫂『話してくれてありがとね , 勇気必要だったよね(撫』

満月宵『っ…ん”…ｸﾞｽｯ(泣』

満月櫂『よし…名前も知れたし…情報は集まったな…』

満月悠『俺も着いてくよ。』

満月櫂『ありがとう。心強いよ』

満月悠『遥も来そうだよね』

満月櫂『折角なら連れていこうか。圧は多い方がいい』

満月悠『そうだね』

何の会話かは予想できるけど…分かりたくないな

── 次の日 ──

満月櫂『学校凸るよ』

満月悠『変装…は , いっか面倒だし』

満月遥『マネージャーさんに怒られねぇの？』

満月悠『息子のためだからしょうがない』

満月遥『流石の回答だわ』

── 学校 ──

満月櫂『校長室こっちだよね』

満月宵『うん』

満月遥『うわ ~ , な ~ んも変わってねぇ』

満月悠『担任も呼んで…いや俺らが呼ぶのは違うか , 呼ばせよう』

── 校長室 ──

満月櫂『失礼します。』

校長『え , 満月さん…？』

満月宵『どうも』

校長『ど , どうされたんですか？』

満月櫂『ここに＿＿＿ , ＿＿＿＿ , ＿＿＿ , ＿＿＿＿ , …

この四人を呼んで下さい(ﾆｺｯ』

校長『はっはい , 満月さんの担任も呼んだ方が宜しい…？』

満月悠『… , (ﾆｺｰｯ』

校長『ですよねっ！？すぐ呼びますっ！！』

── 楽しい楽しいお話タイム ──

虐めてくるクラスメイト達は全員 , 全身が無様と思えるほど

震えている。

まぁそれもその筈だろう。

芸能界で温厚ランキングを作ったら上位に入るであろう

うちの両親である満月櫂と満月悠が目の前で眼の奥底では

少しも笑っていない笑みを浮かべているのだから。

その両親の横にはいつも優しい笑みを浮かべているおにぃの

姿はどこに言ってしまったのだろうと疑う程 , 虐めっ子達を

睨み付けているおにぃがいる。

三人の圧が凄まじく , ぼくも今三人と眼が合わせられない状況にいる。

虐めっ子『…』

虐めっ子達の親『あの…この子達が何かしたのでしょうか？』

満月櫂『… , そちらのお子様方が俺の息子に暴行や暴言を

繰り返していると , 息子から聴きました。』

虐めっ子達の親『！？ , そんな筈ありませんっ！私の子は凄く

優しい子の筈です！そんな虐めのようなことはしていない筈です！』

満月櫂『 , 俺の息子が嘘を吐くとでも？』

虐めっ子達の親『ﾋﾞｸｯ』

満月悠『それに , 証拠は集まっていますので』

満月悠『ねぇ？常盤先生？』

常盤先生『はい。誰かに殴られたり蹴られたりしないと出来ない

怪我が幾つもありました』

常盤先生『それに , …私…いや , 俺は虐めの現場を見たことも

あります。』

常盤先生『なぁ？お前ら？…眼ぇ合ったもんな？あん時』

虐めっ子達『ッ…(拳を硬く握りしめる』

常盤先生『往生際悪ぃな , 学校での態度はどこ行ったんだよ』

虐めっ子達『…. , ｯ”…』

虐めっ子達の親『そっ , そんな…どうして…(泣』

満月櫂『…可哀想に。』

満月悠『んじゃ , 暴行罪と侮辱罪として , こちらをお支払して

いただくことになります』

あんなにゼロが多い支払い初めて見た…

本当にあるんだなぁ…

満月悠『そして , 退学も勿論してもらうので』

満月悠『宵はこの高校から通信制高校へと進むのでここで中退という

形になります。』

満月悠『…宵 , もう終わるけど何か言いたいことある？』

満月宵『…あるけど…怒らない？』

満月悠『うん。』

満月櫂『怒るわけないじゃん』

満月遥『言ってやれ』

満月宵『…取り敢えず一発殴らせてくれない？』

虐めっ子達『は！？何でだよ！』

虐めっ子達『そうしたらお前も暴行罪だぞ！』

満月宵『裁判だと , 正当防衛として片付けられるから』

満月宵『それに , …先に手ェ出してきたのそっちだし…』

満月宵『ねぇ？(ﾆｺ』

虐めっ子達『っ”…』

── 正当防衛した ──

満月宵『んじゃ , その傷と共にこれからの人生頑張って』

満月宵『一生 “ 俺 ” にしてきたことを忘れずに墓場まで持って生きな』

満月宵『君らの本性がバレて苦しむ事を “ 俺 ” はずぅっと願ってて

あげるから , ね？ “ 俺 ” , 君らと違って優しいから(ﾆｺ』

満月宵『あ , そうだ』

腕を捲り包帯をほどく

満月宵『君らがふんずけたここの傷 , まだ残ってるから(ﾆｺ』

虐めっ子達『ッ…』

満月宵『ぁ”？ , …何その眼…きったな…』

満月櫂『こらこら , その辺にしとこ？』

満月悠『そうだよ。汚物見すぎても眼が穢れるだけだよ？』

満月遥『顔も声も見たくねぇ奴らなんかもうどうでもいいだろ』

満月宵『…それもそっか , 帰ろ』

満月宵以外『(絶対宵の事怒らせないようにしとこ…)』

満月宵『じゃ , さようなら』

…──

── 満月家 ──

満月宵『…ﾎﾞｰｯ』

満月櫂『どうしたの？ｺﾄｯ(珈琲を机の上に置く』

優しい声色でぼくに問いかけてくる

満月宵『いや…解放されたんだなぁ… , って』

満月櫂『…(撫』

満月宵『ん…？』

満月櫂『これからはちゃんと頼ってね？』

満月宵『ん…ありがと…』

満月櫂『うん(撫でるのをやめる』

満月宵『… , ｽﾘｯ(肩に頭をスリスリする』

満月櫂『ｸﾞﾌｯ…(吐血』

満月櫂『… , (撫々』

もう , こんなことにはならないといいな

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今日歯医者に行ってきた✌️ なんであんなにフッ素ってまずいんだろ..終わったあと口の中嫌な味残るのキツイ>< それとまじ、私情だけどさ~ 1発と言わず何発かもっと殴っとけばよかったのに！それかいじめの事世間に晒して社会的に56すとか赤の他人のうちが言える訳でもないかも知れないけど退学とお金請求だけは優しすぎる。私だったらもっとやってた。それで満足するんならいいけどさ、遠慮しない方がいいよ。

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