「お降りのお客様はご愁傷様です」
そのセリフが不気味な余韻(よいん)を残して車内に満ちた。
先ほどまでげらげら笑っていたはずの金髪すら、眉を寄せてスピーカーのある辺りを睨(にら)みつけている。
そしておもむろに頭を押さえた。確かにこの声は変に頭に響く。
やがて電車は小さな駅のホームへと滑りこんだ。
ホームは中央の改札部分にのみ屋根のある小さな駅のものだった。
俺達が乗る先頭車両の停車位置には、古びた木製の駅名看板があり、その根元にはカップ酒の空き瓶が無造作(むぞうさ)に転がっていた。
金髪がぱっと席を立った、そして躊躇(ためら)い無くドアに向かって歩いていく。
緑色の「開」ボタンを殴るように押して、ドアを開けた。
「え、降りたら……だめなんじゃ」
ケイが思わずと言っていい様子でそう言うと、金髪は振り返って不敵に笑みを浮かべ
「怖がりぼうやはここで指で*************************
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