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こんにちは楓愛です!
もう最終話ですよ😭😭
早すぎる…
最終話予想外でしかないですよ!絶対!
ということで本編どうぞ!
愛玩標本
第15話「籠のなか、愛の中」最終話
スタート
「」lr
《》kn
『』lrの心の中
⚠️この作品はご本人様に一切関係ありません⚠️
『もう戻れない、でも……この腕だけは、離したくなかった』
あの夜。
ローレンと叶は街を捨て、過去を捨て、名前さえも捨てた。
どこか誰にも知られない場所へ――
2人がたどり着いたのは、山奥の廃村に近い小屋だった。
古く、崩れかけたその家に、誰も足を踏み入れようとはしない。
電波も届かず、ネットも繋がらず、街へ降りる道さえ舗装されていない。
《ここなら……誰にも見つからない》
《ローレン、もう大丈夫だよ》
叶が優しく言うと、ローレンは頷き、小さく笑った。
その顔に、もうかつての恐れや混乱はなかった。
あったのはただ――壊れかけの安堵。
最初のうち、ローレンは悪夢にうなされることが多かった。
眠れば、葛葉の赤い目が現れ、不破の嘲笑が耳を塞ぎ、イブラヒムの熱が背中を這った。
だが――
叶がそっと手を握り、額に口づけるたびに、
それらの幻覚は消えていった。
『俺……叶がいないと、息もできない』
『怖くなる。目を閉じるだけで、あいつらの顔が浮かぶ……』
《いいんだよ、ローレン。
それなら、ずっと俺の隣にいればいい》
時間の感覚が狂っていく中で、
ローレンは叶の存在にすがるようになっていた。
叶がいなければ、食事も喉を通らず、
眠れず、泣き出し、震える。
「叶……なあ、ここから……どこにも行かないって、言って」
《行かないよ。絶対に、どこにも》
「ずっと俺を見て。俺が壊れても、気持ち悪くても……側にいて」
《壊れていいよ。
俺の腕の中なら、壊れても綺麗なままだから》
ある日、近くの山を通っていたハイカーが、ふとその小屋に目を留めた。
けれど中に誰の気配もなく、人気も感じられなかったという。
ローレン・イロアス
叶
二人の行方を知る者は、誰もいなかった。
あの三人――葛葉、不破、イブラヒムさえも。
いつの間にか、ローレンのSNSは消え、記録は削除され、
その痕跡はインターネット上からも全て消えていた。
まるで、最初から存在しなかったかのように。
けれど――
今もあの小屋には、二つの体温がある。
葉の擦れる音だけが響く静かな室内で、
ローレンは叶の腕に顔をうずめ、微笑んでいた。
「もう全部、忘れちゃった……でも、いいよな。
俺、叶しか……わかんないから」
《それでいい。
君は俺だけを見て。
俺だけにすがって――
それが、君の“自由”なんだよ》
――それは檻だった。
けれど、他の誰のものよりも優しく、壊れることすら許してくれる檻。
🔻To Be Continued…
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第15話をご覧いただきありがとうございます!
ハッピーエンドに終わったけどバッドエンドも書こうかな?
見たい方がいればコメントで教えてください!
1人でもいればバッドエンド書きます
あ、あと番外編も見たい方いれば!
次回
バッドエンドor番外編
コメント
3件
番外編気になります!!あと本編の葛葉達3人がどうなったかがすごい気になる…!!
番外編も気になります
バッドエンド気になります、!👀✨