・irisのnmmn作品です
・桃黒
・学パロ
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
今回珍しくボカロじゃないよ
街が寝静まった夜。
桃「……う…け、…悠佑ー…」
隣で眠る君をゆさゆさと揺らす。寝たフリをしているたげで起きてるの知ってるいるんだけど。
桃「さっきまでスマホみて他でしょ?ねー、悠佑ー!」
到底囁き声とは言えない声で揺さぶる。
桃「これから宿題見せてあげないよ」
黒「なんやねんうるさいな」
流石にあからさま過ぎだろ、とツッコミを入れた。
桃「ちょっと踊ろう」
ぬるい風の吹く屋上。ダンスなんて上手く踊れないけれど。今だけは踊りたい気分。
黒「やっとダンス課題取り組むきになったか」
俺達は学生寮のある学校に通っているため、夜でもクラスメイトと居ることが出来る。
実は俺達の通う学校は音楽学校のようなもので、それのパーティ的な催しにダンスは必須。
なので授業の課題にも入っているけど、俺はあまり得意じゃなくて真剣には取り組まなかった。
桃「今は踊りたい気分なの」
イケてるステップなんて刻めないけれど、誰も見ちゃ居ないし気にしないで。
桃「皆、寝てるね」
黒「当たり前やろ。3時やぞ」
午前三時。こんな時間に起きているのがバレたら確実に指導行きだ。
桃「今夜、世界は俺達のものだね」
明日のことなんてわかんないけど、悩んだ所で人生は止まらないし。
なにか伝える前に明日が来ないかもしれない。
夏の終わり熱帯夜に二人。空を見上げる彼は夜を照らすほど煌めいて。
将来は歌で食べていきたい。そんな君の世界に僕も生きられるならそれは、素敵なこと。
桃「悠佑〜っ」
俺より小さいその身体に抱きついた。まるで子供みたいに戯れあって。
黒「ないこはぬくいな」
桃「そう?ずっと子供体温なのかも」
黒「そうかもなwちゃんと大人になれるん?」
大人、………大人は嫌だな。
桃「大人なんて、なりそびれたままでいいよ」
大人にならなかった所で世界は勝手に回る。
それもいい、君がいればそれでいい。
息を潜めて寮を飛び出して。恐れずに屋上へと飛び込むの。あの日からよく踊るようになった俺達。最初はリードされっぱなしだった俺も、リードする側に回れる時もある。
黒「ないこも上手くなったやん!」
桃「へへ、そうかな?ありがとう。悠佑のおかげだよ」
君の瞳にずっと映ることができたら、凄く幸せだろうな。
夏の終わりでもまだ暑い日々頭をやられた、という体にして
桃「ねぇ悠佑」
桃「俺、悠佑と一緒の世界に生きたいな」
黒「…?今も一緒やん」
桃「…一緒に音楽の世界へ行きたい」
紡ぐ音楽を1番の特等席で俺に聴かせて。
黒「なんだ、そういうことか。ないこが一緒なら心強いね」
二人の小惑星の上。明日が来るか分からない今日に全て伝えよう。離れていた距離を少しずつ進め、また抱きついた。
桃「ずっと、好きでした」
黒「過去形なの?」
意地悪な顔をしてる。あろうことか間違えた
桃「過去から現在までずっと好き、」
だよと最後の声は恥ずかしさで消えてしまった。
桃「っ、ばかばか!分かってるくせに言わせるなんて!」
黒「からかってごめんってwないこの声で聴きたかったら、ごめん」
罪深い上目遣いでみられたらなにも言えなくなるじゃん。
桃「しっ、仕返しだー!」
軽くほっぺをつねった。まるで子供みたいだな。
ちょっとだけ大人になりたいなって一瞬思ったけど、やっぱり大人にはなりそびれたままでいいや。勝手に世界が回っても、それはそれでいい。いっそ君だけでいい。
一生大人になんてならないの
King Gnu【It’s a small world】
まじ珍しいよね、ボカロ選ばないの
King Gnuさんの曲で、家族がよく聴いてるから覚えてしまった。素敵な曲
Jpopも書いていきたい気持ちはある
コメント
2件
めっちゃ好き、夜に屋上で2人で踊ってるの撮りたい、パッシャパッシャしたい、もう神やん、これを作ってるいちごも神だし、桃黒も神!、もう3人とも神になれや、黒は演技下手そう...、そして桃は演技見抜くの上手そう、異論は認める、とにかく綺麗だな、大人になんて...がいいなぁ、桃の感じにあっててめちゃ好き...、カッコつけようとしたけど決まらないのが良き、意地悪な黒も可愛いかよ、ほっぺツネは可愛いすぎ