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冬休みが始まってから、琥珀は毎日がとても楽しみだった。家族との時間も大切にしながら、少しでも蒼真と一緒に過ごす時間を作ろうと、あれこれ予定を立てていた。もちろん、直接蒼真と会うことができた日は特別な一日になるだろうと思いながら、心の中で期待が膨らんでいった。
ある日のこと、琥珀は蒼真から突然メッセージをもらった。
『こんにちは、琥珀。今度、初詣一緒に行かない?』
そのメッセージを見た瞬間、琥珀の胸は高鳴った。初詣に行くというのは、まさに二人きりの時間を過ごす絶好のチャンスだ。蒼真がこうして誘ってくれたことが嬉しくて、思わず声を上げそうになった。
「うん、行こう!」琥珀はすぐに返事を送り、待ち合わせの日を楽しみにしていた。
初詣の日、琥珀は少しだけ気を使いながら、いつもよりおしゃれをして出かけた。蒼真に会うのは久しぶりだったし、どうしても特別な時間を過ごしたいと思っていたからだ。
待ち合わせの場所で、琥珀は蒼真を見つけた。彼も少し恥ずかしそうに笑っていて、その笑顔を見るだけで、琥珀の心は温かくなった。
「琥珀、待った?」蒼真が少し心配そうに尋ねる。
「ううん、全然!こっちこそ待たせちゃったかも」と琥珀は笑顔で答える。
二人は、賑やかな神社の境内を歩きながら、今年の抱負やお互いの近況を話し合った。蒼真が少し照れながら、今年の目標として「もっと人前で話せるようになりたい」と言ったとき、琥珀は思わず頬が緩んだ。
「蒼真、すごいね。私もがんばらなきゃ!」琥珀は励ましながら、心の中で一つ決めたことがあった。それは、もっと蒼真と一緒に時間を過ごすことだ。
お参りを終えた後、二人は神社の近くの屋台で甘酒を飲みながら、また少しだけ会話を楽しんだ。琥珀は、蒼真の隣にいることが心地よくて、もう少しだけこの時間が続けばいいなと思った。
「蒼真、楽しいね。」琥珀が言うと、蒼真は少し照れながらもにっこりと笑って、「うん、僕も楽しいよ。」と答えた。
その笑顔を見ると、琥珀は胸がいっぱいになった。今、この瞬間が永遠に続けばいいのに…そんなふうに思う自分がいた。
その後も琥珀と蒼真は何度か一緒に遊びに行ったり、映画を観に行ったりして過ごした。どの瞬間も楽しくて、心から充実していた。琥珀は、蒼真といることで、自分が少しずつ成長していくような気がしていた。
冬休みが終わりに近づくと、琥珀は少しだけ寂しさを感じていた。でも、その寂しさは蒼真との再会をもっと楽しみにする気持ちに変わっていった。
「また、来週会えるよね?」琥珀が寂しそうに言うと、蒼真は優しく微笑んで、「もちろん、すぐに会えるよ。」と言ってくれた。その言葉が、琥珀の胸を温かくした。
冬休みは、琥珀にとってただの休暇ではなかった。それは、蒼真との距離が少しずつ縮まり、二人の関係が少しずつ深まった、特別な時間だった。
冬休みは琥珀にとって、ただの休みではなく、蒼真との絆がより一層深まる瞬間の連続だった。彼との時間を大切にしながら、琥珀は自分の気持ちを少しずつ確かめていった。そして、この冬休みが終わっても、蒼真と過ごす時間をもっと増やしていきたいという気持ちが、琥珀の心に強く根付いていった