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此奴、聴こえなくなったんじゃね?
誤魔化してんのバレてんだよ
ab) はぁ…なんでこうなったんだろう
どうも。阿部亮平です。
高校1年生の修了式を終えて帰る時
耳に違和感を覚えた。
治るだろうと無視していたが、
悪化していく一方だった。
『難聴ですね。治らないでしょう』
街中が静寂になったように、音が消えた。
親にも見捨てられ、友達も離れ
俺の居場所はなくなった。
ゴールデンウィーク明け。
逃げるように屋上に行くと、先客がいた。
ab) ぁ…逃げ場所ないじゃん。
そう呟くと、振り返って俺を見る。
軽く会釈し、背中を向けたかと思うと
缶コーヒーを渡してくれた。
ab) …ぁ。ありがとう。
そう受け取ると、どこかに行ってしまった
ん?なにか書いてある。
缶コーヒーに紙が貼ってあり、こう書いてた
屋上は落ち着くよ。ゆっくり過ごしてね^^
譲ってくれたんだ。
申し訳なさと有難い気持ちが入り交じる。
優しそうな少年と暖かい缶コーヒーに
少し心が落ち着いた。
また、ここに来たら会えるかな。
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