「ふふ、気がついた?」
ふと意識が上昇して目を覚ますと、肘枕で頭を支えてこちらを向いた蓮さんと目が合った
「……ん、れんさん…」
身体はすっかりキレイにされて、蓮さんのものであろう服を着せられている
「……あ、服、ありがとうございます」
「少し大きかったね」
「いえ…」
ぼーっとしながら見つめる俺の頭を撫でてくれる大きな手が気持ちいい
「気持ち良かったでしょ?」
「…………っ!」
「すっごく可愛いかったよ、翔太くん……ごちそうさまでした、ふふ」
上の服を着ていない蓮さんの雄渾な体つきから目が離せない
「初めてなのにね、翔太くん才能あるよ」
「………や、そんな……」
「ふふ、また遊びにおいでね」
「……………っ!」
恥ずかしくなって、思わず俯いて蓮さんの胸に顔を埋めると、くいっと指で顎を上げられて、ちゅっとリップ音を響かせてキスをされる
「約束、ね?」
「っ!…………はい」
初めて知った気持ちよさが、まだ甘怠く腰に余韻を残していて、無垢でいられなくなったことを知る
空はまだ黎明、俺を見つめる鈍色の瞳の誘いに抗えなくて、弱々しく返事をするしかなかった
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