テラーノベル
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深夜テンションって凄い!何でも出来そう。
そんなことより、話をどうぞ
第一話 変わり果てた姿
ピンポーン…ピンポーン
(アイツ、出てこないけど本当に大丈夫かよ…)
俺は今チャンピオンダイゴの家の前で彼が扉から出てくるのを待っているところだ。アイツはよく仕事をサボる癖がある。だからこうして迎えにいく奴が必要になってくる、それが俺だ。正直に言うと四天王の他の三人にこの仕事を押し付けられたと言った方が分かりやすいと思う。だから決して俺がダイゴのことが好きで会いに来ているわけでは無いのだ!何なら面倒くさい…しかし、リーグに来たチャレンジャーが四天王を全員倒した時、チャンピオンがいないとなるとまたややこしいことになる…だからこの仕事を断れきれなかったのだ!実に今回で迎えにくるのは十回を越えている。だけど、今までは洞窟やバトルリゾート等といった彼のお気に入りの場所が多かったが、今回は何処を探しても居なかったためここに来ている。
ドンドン!「オーイ!!ダイゴ、中に居るのはわかってんだぞ!早く開けろーー!」
「…」
駄目だ返事が無い。何だよ、石を愛でるのに夢中で俺の事を無視してんのかよ。太刀が悪い…いや、待てよ。アイツのフットワークの軽さを思い出せ、下手したらアイツはシンオウ地方などの他の地方に勝手に行く奴だ。ヤバイな一回リーグに戻るか…五分経っても扉が開かないので、諦めて扉に背を向けて歩き出した。
「ちぇー、折角サイコソーダ買ってやったのによ。仕方無い、フヨウにでも、あげるか…」
そんな時だった。こちらを刺すような視線で真っ直ぐ見つめられたような気がしたのは。大体誰の視線なのか検討がついたため振り返ると、いつの間にか開いたドアの向こうに、見るに絶えないほど痩せてしまった姿ダイゴが静かに笑顔でこちらを見ていたんだよ。
「オッ、お前…大丈夫かよ?メッチャガリガリになってんじゃねーかよ」
俺は驚きのあまり手に持っていたサイコソーダを地面に落としてしまった。しかも暗くて見えにくいが奥の部屋も散らかっているように見える。そんな風にポカンと状況を飲み込めないままダイゴの部屋を見ていると。何一つ変わらない口調で淡々とダイゴは話をし始めた。
「やぁ、元気にしていたかい?そのサイコソーダは僕の為に買って来てくれたのかい?ありがとう!そうだ、仕事を無断で休んでゴメンね。今日からまた行くから一緒に行こうよ!」
「いや、無理だろ!それよりも何があったんだよ!仕事よりもまずは話を聞かせろ」
俺は、急いでリーグ本部に連絡をして事情を話すと、今日はリーグを休みにしてくれることになった。ダイゴにその事を伝えると「ふーん…僕の為に?」と聞かれたので頷くと、更にダイゴは口角をあげた。そのまま俺はダイゴの家に上がると予想していた光景と全く同じ光景が広がっていた。足の踏み場もないほどにゴミ袋や服等が落ちていたのだ。
「ダイゴ、お前本当に何があったんだよ…」
「…」
「まぁ、良いや。とりあえず!お前が嫌じゃないなら俺が掃除するけどどうする?」
「良いのかい?なら遠慮なくお願いするね」
「サイコソーダやるから、端っこで飲んどけ」
返事は帰って来なかったが、細かいことは気にしないで俺は、この汚い部屋を掃除をすることにした。
今回はここで区切ります!文章読みにくいのは許して…
閲覧ありがとう御座いました!次回もお楽しみに!
コメント
3件
すみません、訂正箇所がありましたゴメン「見るに絶えないほど痩せた姿ダイゴ」ではなくて、「見るに絶えないほど痩せた姿のダイゴ」こちらが正しいです
絵も上手で小説も上手とか天才⁉︎