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そしてある日の早朝駆け落ちしてから、すごく久しぶりに母から電話があった
親戚の父の姉の藤美おばさんが脳梗塞で、亡くなったという連絡だった
「そんな・・・藤美おばさんが・・・あんなに素晴らしい人はいなかったのに、突然すぎるわ・・・ 」
私は電話口で大泣きした、数多い親戚の中でおばさんは、本当に私を可愛がってくれた
父とは性格は正反対の人でいつも明るく、優しくて初めて兄と私を幼い頃ディスニーランドへ連れて行ってくれたのも藤美おばさんだった
「おばさん・・・最後まであなたの事を心配してたのよ、鈴子はいくつになったのか・・・って言って・・」
私は溢れる涙を止められなかった、できるなら花嫁姿をおばさんに見せてあげたかった
「お葬式はいつ?」
「明後日よ・・・今からお兄ちゃん達もこっちへ来るって、おばさんの実家の広島でお葬式はするみたいで」
「そうなの・・・パパの様子は?」
私達の今の関係がどうであれ、父の心情が気になった、父は自分の姉である叔母が大好きだったから・・・
「少し気落ちはしているわ・・・今日は仕事も休んでいるし、ねぇ・・こっちに来てお葬式に出てくれない?
みんなあなたに会いたがっているわ 」
母は鼻をかみ、喉を締め付け蹴られたような泣き声で言った