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警察署長「お前には明日、ここに侵入してもらう。」
そう言いながら、バンっと大きな音を立て、
机の上に置かれた数枚の紙。
肉のついた太い指が、受け取れと言うように、
机をコツコツ叩く。
それに促され、紙を手に取り、内容をざっと確認する。
jk「了解です」
僕は警察官のちょん・じょんぐく。
新人だが期待されてるらしく、
様々な事件に駆り出されている。
いつもはにこやかな署長の目が、いつになく真剣で、
今回任された事件が、高度なものであることを悟った。
警察署長「最近、ここ一帯のクラブ内で、行方不明になった人間が複数いる」
jk「複数ですか、、」
警察署長「あぁ、」
警察署長「だが、犯人の目星はある程度ついている」
警察署長「指名手配犯のリストだ」
署長は、無駄に立派な机の引き出しから、数枚の手配書を出した。
それをしっかりと目に焼き付ける。
警察署長「この中のどれかを見つけたら即逮捕しろ」
警察署長「市民の命がかかっている」
jk「!」
jk「はい!」
jk「絶対に逃しません」
警察署長「よし、期待してるぞ」
夜のクラブ内で起こっている、連続誘拐事件。
誘拐された人々は、
年齢、性別、全てバラバラで、共通点と言えば、
クラブに入り浸っていたと言うことしかない。
だから僕達警察は、一度犯行を行った場所では活動しない、
犯人の習性を見つけ出し、まだ誘拐の起こっていないクラブに、
数名で潜入することにした。
その中の1人に、僕は選ばれた。
色んな事件に駆り出されていると言っても、
まだまだ経験の浅い僕。
多分、今までで1番大きい事件であろう、
今回の犯人確保のために、
ふっと短く息を吐いて、気を引き締めた。
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