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#デスゲーム
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#死亡遊戯で飯を食う
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「お姉さま!!質問があります!!」「何かな?シルヴィアちゃん。」
病室に駆け込んできたシルヴィアを見て、ヘレナは読みかけの本をぱたりと閉じる。
「お姉さま、デスゲーム小説はお好きですか?」
「デスゲーム?たまに読むよ。ミステリーとはまた違った趣があるよね。」
「分かりましたありがとうございます!!」
シルヴィアはビュンっと勢いよく病室を後にする。
「もうちょっとシルヴィアちゃんと話したかったなぁ…….。」
ヘレナが空いた扉の方を見ながらぽつりと呟いた。
シルヴィアは次に国王に会いに行った。
「お父様、デスゲームを開きましょう!!」
「お主はマジで何を言っとるんじゃ?」
シルヴィアがごにょごにょと国王に耳打ちする。
「なるほど……相変わらずお主は突拍子のないことばかり考えるのぉ。ヘレナの笑顔が見たいのは儂も同じじゃ。じゃが儂の一存でデスゲームを開くわけにはいかん。ここは大臣達に相談してみよう。」
「ありがとうございますお父様!!」
シルヴィアが向日葵のような笑顔を向ける。
国王は玉座に深くもたれかかり溜め息をついた。
ロタニア王国の大臣達が会議室に一同に集まる。
「お姉さまのためにデスゲームを開きましょう!!」
シルヴィアの無邪気な発言に大臣達がどよめく。姫様はご乱心か?会議室に集められた誰もがそう思った。
「皆のもの落ち着け、お主らの気持ちはよぉ分かる。一度説明する。お主らの意見が聞きたい。」
国王がシルヴィアの話を要約した。
「…….なるほど、つまりヘレナ様の笑顔を取り戻すために死刑囚を集めデスゲームがしたいと。」
オールバックの財務大臣が国王に確認する。
「そういうことじゃ。皆の者、どう思う?」
会場のほとんどのものが反対した。当然である。
(これでよい。シルヴィアには悪いが、流石に国家ぐるみでデスゲームをやるわけにはいかんからのぉ……。)
国王はシュンとするシルヴィアを憐れみの目で見る。そんな中、何やら考え事をしていた財務大臣が口を開く。
「いいんじゃないでしょうか。」
「本当ですか!?」
シルヴィアの顔がぱぁっと明るくなる。
「な!?お主まで頭がおかしくなったのか!?」
「落ち着いてください国王陛下。デスゲーム開催はロタニア王国の財政難解決の糸口になるやもしれません。陛下もご存知の通り、ロタニア王国の税制度には問題があります。医療の進歩によって伸びた寿命、及び人口増加に税制が追いついていないのです。かといって新たな税を設ければまた国民達から不満が出るでしょう。そこで、デスゲームを利用し、国民から税を徴収するのです。」
「どういうことじゃ?」
「どういうことですか!?」
国王とシルヴィアが同時に財務大臣の方を向く。他の大臣達は冷静に財務大臣の次の言葉を待つ。
「国民達に有料でデスゲームを閲覧できるようにするのです。更に死刑囚の誰が生き残るのか、国内の富裕層達に賭けさせましょう。たった今人工知能にデスゲームにかかる予算とデスゲームによって得られる収入を計算させました。結果は黒字。予算を注ぎ込む価値は十分にあります。」
「なんだか分からないけどすごいです!!さすがは財務大臣!!」
シルヴィアが目を耀かせる。
「うむ、他の大臣達はどう思う?」
国王が大臣達を見渡す。
茶髪の法務大臣が挙手する。
「私は反対です。デスゲームの開催はロタニア王国憲法第四条『人民の命をみだりに弄んではならない。』に反します。国家ぐるみのデスゲームなどもってのほかです。」
他の大臣達も法務大臣に賛同した。
「むむむ…….。」
シルヴィアが苦い顔をする。
「別に良いではありませんか。死刑囚達は大量殺人がデフォの大罪人。むしろ恩赦の機会を与えるだけ温情でしょう。」
「財務大臣の言う通りです!!死刑囚達にはお姉さまの笑顔のために死んでもらいましょう!!」
財務大臣とシビュラが法務大臣にこう反論する。
「そういう問題ではありません!!あなた達は人命をなんだと思っているのですか!?」
「決まっているでしょう、資源ですよ。」
「お姉さまの笑顔より大事なものなんてこの世に存在しません!!もう憲法変えたらいいんじゃないですか?」
「あなた達ねぇ……..。」
法務大臣がわなわな口を震わせる。
「私も反対です。」
と、今度はぴしっとしたスーツを着た若い女の広報大臣が国王に進言する。
「国家ぐるみでデスゲームを行うなど国のイメージを損ないます。」
「そんな、広報大臣まで!?こないだ一緒に仲良くドーナツ作ったじゃないですか!!」
「それはそれ、これはこれです。」
涙目のシルヴィアに広報大臣は毅然とした態度
で答える。
「なんとかしてください財務大臣!!」
「ふむ、ではこうするのはどうでしょう?
国内外に死刑囚達の悪行を喧伝し、ヘイトを集めてデスゲームを行う大義名分を作るのです。実際いい機会じゃないですか。死刑囚達を生かしておくのにも処刑するのにも金がかかるのです。国の負債を財源に変えるまたとないチャンスです。財源が潤えば法案の作成にも広報活動にも何かと都合が良い。違いますか?」
財務大臣の言葉に、大臣達が各々の思考を巡らせる。デスゲームについて真剣に議論が起こり、最終的に過半数以上の大臣がデスゲームを行うことに賛成した。
「やったやった!!なんだかよく分からないけどデスゲームが開けます!!」
シルヴィアはぴょんぴょん跳び跳ねながら大臣達にお礼を言って回る。
「なんだかとんでもないことになったのぉ……。」
国王は頭を抱えた。
シルヴィアはデスゲームの準備のため奔走した。ヘレナの余命が残り三ヶ月になった頃、デスゲームの予選会場である洋館に死刑囚50人が集められた。
「あいかわらずシルヴィアちゃんの行動力はすごいね。」
モニター越しに死刑囚達を観察しながらヘレナが呟く。
(お姉さま、知ってますか?血が飛び散る様はとっても綺麗なんです。クズが無様に死ぬ様は不思議と笑えるんです。…….だからお姉さま、どうか笑ってください。私はお姉さまの笑顔がもう一度見たいんです。)
姉への思いを胸に秘め、シルヴィアはゲームマスターとして奮闘する。
斯くして、余命三ヶ月のヘレナに捧げるデスゲームが幕を開けた。
コメント
1件
タイトルに惹かれて読んだけど、2話目でいきなりデスゲーム開催が決定しちゃう流れが面白かったよ〜!!😳💕 シルヴィアちゃんの「お姉さまの笑顔のためなら死刑囚も憲法も関係ない!!」って暴走具合と、財務大臣が国の財政難解決に利用する理論がすごくマッチしてて、読んでてゾクゾクした…。まだ2話なのにもう予選始まってて続きが気になりすぎる!!🆘✨ ヘレナお姉さまの反応もまだ読めてないし、早く次が読みたいっ、、📖🔥