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ある日、友人は目の前でぶっ倒れた
 『?!え、燈和野?!おい!燈和野!!!』
 ラーメン食って、そのまま宅飲みしていたら、急にだ。
 燈和野はそんなに酒が強くないから一気に酔うような飲み方はしないし、飲むのは基本俺だから燈和野はツマミ食ってるくらいで…
 『えっと、どうしたら…呼吸と鼓動の確認、か?!あーもうっ、わかんねぇ!!』
 とりあえず呼吸を確認する
 『…はっ、よかった…息はある……』
 小さく呼吸を繰り返していて少し安心した
 『おい、おい!燈和野!起きろ!!』
 いきなりぶっ倒れたので眠ったわけではないだろうと声をかけるが反応は一切ない
 『えーっと、救急車か、!』
 ゆするのは良くないと何かで見たのでとりあえず救急車へ電話する
 『あっ、もしもし!!えっと、友人が家で飲んでる途中いきなり倒れて…いや、一気とかはしてねぇっす!水取りに行こうと立って、いきなりぶっ倒れて!!えと…呼吸はあります!少し浅い気がするけど…〜〜〜〜……。』
 
 その後10分ほどで救急車は到着し一緒に病院へ連れられた
 『はぁーっ…、大丈夫かな…くそ……、』
 なんだか落ち着かなくて柄にもなく足を揺すってしまう
 [山崎さん、燈和野さんのご家族とは連絡は取れますか?]
 ソワソワ待っていると看護師に聞かれる
 たしか、燈和野は……
 【俺は、両親はいない。一人っ子で、両親を亡くしてから孤児院にいた。】
 『…いや、あいつ、家族亡くなってて……なんか、あったんですか?』
 
 昔、家族のことを聞いた時少し気まづそうに、悲しそうに話したあいつの顔を思い出した
 
 [それが…原因不明の昏睡でして……目覚めるまで入院という形になるんですが、医療費と保証人が必要でして……]
 燈和野に家族はいない
おそらく頼めるほど親しい人もいないだろう(他の奴と仲良く飯行ってるのとか見た事ない)
 となると、今あいつが頼れるのは、というか意識がないから助けれるのは俺しかいないわけで
 
 『………わかりました、俺がなります。』
 [えっ、いや、医療費だって安くは無いですよ?!]
 『でも、それがないと、あいつ目覚めるか分からないんですよね? 』
 [それは、……、わかりました。書類をお持ちしますので少々お待ちください。]
 そう言って看護師は去っていく
 
 『…やべぇ、絶対なっちゃいけないって言われてる保証人になっちまった……この恩は絶対返させるからな…燈和野ぉ……』
 
 だから、早く目を覚ましてくれ