テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
井田歩美は、昔から兄の陽一のことが大好きだった。
歩美と陽一は、十二歳差の兄妹である。
歩美は物心ついたときから、面倒見の良い陽一にべったりだった。相手の都合を顧みない遊びの要求やわがままを、陽一はいつも笑顔で応えてくれた。
陽一は、優しくて面倒見が良いだけではなかった。見た目も良かった。サッカーが好きな兄はよく日に焼けており、精悍な顔立ちをしていた。程よい筋肉は力強さや包容力を感じるし、切れ長の目に見つめられると身体の深い部分が疼くような感覚になった。
歩美にとって、陽一は世界一の兄だった。
魅力的な兄ゆえに、陽一にはよくガールフレンドができた。家に連れてきたこともたくさんあった。
歩美が幼い頃は、それこそ脇目も振らず泣きわめいたものである。周囲も、『大好きなお兄ちゃんをとられて泣く妹』として、微笑ましく見ていたことだろ**********************
*********************
**************
***************
********************
*****************************
*****************
****************
70
#吸血鬼
ミリア
44
重田💋(omoda)
581
コメント
2件
歩美の「お兄ちゃんしか見えない」感じが痛いくらい伝わってきた……。家が燃えて救助される自分を想像して「絶対やりたい!」ってなるの、頭ではヤバいってわかってるのに止められない闇が怖い。フィクサーが天音先生のカウンセリング内容知ってるっぽい伏線もゾッとするわ。