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白狐
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「井田歩美さん。あなたは、お兄さんの消火活動を見たかったんですよね」
拓のその言葉に、恭一は驚いた。
歩美の動機が、まったく理解できなかったからだ。
恭一は心を落ち着け、拓の挙げた根拠を整理してみた。
・すべての放火現場にいたこと
・自身の家の火事に関わっていることが濃厚なこと
・助けに来た井田陽一に抱きつき、笑んだこと
・第三の放火現場に向かったものの、何も起こらないと見るや帰ったこと
これらに加え、恭一の未来視情報、
・歩美は別の放火現場に向かい、消火活動をする兄を見ていたこと
も加わる。
以上を並べてみると、たしかに『兄の消火活動を見る』という目的は達せられている。ただ、筋は通っているものの納得はできない。
いったいどんな思いがあれば、そんなバカげたことのために、************************
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コメント
2件
なんだか切ない回でしたね…。歩美さんの「お兄ちゃん」に向ける気持ちが、歪んだ形で放火という犯罪につながっていたとは。拓さんの追い詰め方が探偵として鮮やかで、音声を取るシーンは手に汗握りました。でも同時に、彼女の苦しみにも胸が痛みます。そしてラストの天音先生の名前…フィクサーの正体に近づいてきましたね。続きがすごく気になります!