「ママ!」
今日も山のような洗濯物を終わらせて、何度も何度も掃除をしてヘトヘトになって仕事を終えると、麗が笑顔で私に抱きついてきてくれたんだ。そうしたら疲れなんか吹っ飛んじゃう。
っていうのはさすがに嘘だけど、でも気分はすごく上がるよね。疲れが吹っ飛んじゃうような気はする。
麗がそういう笑顔を私に向けてくれるのは、私が彼女にとってそういう笑顔を向けたいと思える相手だからだってすごく感じる。
だって私も、叔母さんになら笑顔を向けられるから。
私の両親にはぜんぜん無理だけどね。あの人らに笑顔を向けるくらいなら、園児のウンチまみれのシーツを洗ってる方がずっとマシ。そっちはまだ、『仕方ないなあ』って思えるけどさ。
だけどあの人らにはそんな風には一ミリも思えない。
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