人魚パロなので苦手な方は⚠️
上司「何回言ったらわかるんだよお前は!!!!!!」
rd「…はい、すみません」
rd「上司死ねカスぅ”う”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
1人会社の鬱憤を叫びながら人通りが少ないところを帰っていた。
景色が綺麗なのでイラついたら毎回ここに来るようになっていた。今日もいつも通り缶ビールを片手に湖の前に座った。
暑くもなく寒くもない月明かりに照らされて反射する湖を眺めていた。
rd「はぁ〜……きれい、」
?「きゅっ、」
rd「にしてもなんで上司はあんなイライラしてんだよほんと……」
?「ぅ”〜…きゅ、ッきゅ、」
rd「…?なんの___」
辺りを見回すと湖の中に人影が見えた。
rd「?!大丈夫すか!?」
思わず飛び込んで人らしきものの腕を掴んだ。
雲がゆっくりと引いて行き、ゆっくりと月明かりにそれは映された。
rd「…え、ッ?」
黄金の美しい髪と大きな瞳。
その目はこちらをしっかりと映していて半裸だった。髪で隠れてはいるものの俺は彼女の顔と身なりに見とれていたがハッと冷静になってその子に聞いた。
rd「何してるの?しかもこんな夜中に…もし溺れたりでもしたら危ないでしょ」
?「…きゅ、ッ?………きゅ、」
rd「…は?」
その子は戸惑うような顔をしながら首を傾げた。
ぴちゃぴちゃと水が揺れるのを感じて下を見ると足があるべき所に尾ひれのようなものがあった。
rd「……にん、ぎょ?」
?「きゅッ」
疲れで幻覚が見えているのだろうと湖をあがる。
その俺に着いてくるように水音を立てながら俺の足元でクルクルと回る。
rd「なぁに、俺君のせいでずぶ濡れなんだけど」
ky「〜…♪〜〜♪」
rd「何?歌?」
その子は何を言っているのかは分からないが綺麗な声で歌のような何かを歌ってくれた。
その姿はとても綺麗で、美しくて
rd「…………………」
ky「きゅッ」
しばらくすると歌い終わったのか嬉しそうに此方へ振り向いた。
rd「じょーずじょーず」
ky「きゅッ!!」
歌をほめてやると余計に嬉しそうに笑いながら俺を見た。
ビールを飲む手を進めながらその子のことを見ていた。1度潜ってどこかへ行ってしまったと思えばまた上がってきて貝殻を見せてくれる。
会話こそは出来ないが誰かと関わるのも悪くは無い
rd「もうこんな時間か……」
携帯を見ると日にちは変わっていた。
明日も始発で仕事だしそろそろ家に帰らないといけない。
rd「俺もう帰るよ」
?「ッ?!」
俺の服の裾を掴んできゅぅきゅうと鳴いているがここで野宿する訳にも行かない。
rd「また明日来るから。何時になるかはわかんないけど」
?「!!」
rd「約束、ね?」
小指を出すと不思議そうに見つめるので手を取って無理やり小指を絡ませた。
rd「また明日ね」
?「!…♪」
にっこりと笑って彼女は湖の中へ潜って行ってしまった。俺はようやく乾いた上着を持って家路に着いた。
上司「俺の仕事終わらせとけって言ったよな!?」
rd「…すみませーん」
心做しか俺は帰り道に湖へ寄るのが楽しみになっていて上司の言葉などどうでも良くなっていた。
rd(昨日よりは少し早いけど…居るかな)
湖について見ると珍しく人が数人いて今日は少し無理かもなと諦めながらそこにいた男たちに目をやった。
mb「えwまじやばくね…?」
mb「キモw」
mb「これ…いつの____」
しゃがみこんで何かをしている少年たちが少し不穏に思って覗き込むとチラリと黄金の髪の毛が見えてあの子が襲われているのだと理解した。
気づけば俺は持っていた会社のノートパソコンが入ったカバンで男を殴り付けていた。
mb「ぃ”ッッ!?」
rd「……ッッ!!!!」
唖然とする男たちを横目にその子を抱き抱えて家まで走っていた。その子の意識は無く怖くなった俺は浴槽に水を貯めて少し様子を見た。
rd「…………」
しばらくするとゆっくりと目を開いてその目は俺を捉えた。
?「きゅっ」
にっこりと美しく笑うのが微笑ましくて何をされたが聞きたかったが言語が通じないしなんなら許可も何もなしに連れてきてしまった。
rd「いつから待ってたの、?多分…俺を待ってたから見つかっちゃったんだよね」
?「きゅッきゅ」
rd「てかずっと半裸だと目のやり場に困るんだよな…上だけでもなんか、」
黄金の髪と目に似合いそうな黄色のパーカーを着せてあげよう。
真ん中に水色のKの文字があるが呼び方に困るものだしなにか名前も付けてやらないと……
rd「はい、バンザーイ」
ky「?」
意味がわかっていないらしく首を傾げたので服を着せてやる。
rd「君はきょーさんね」
ky「きゅ?」
rd「ばどって呼んでもいいなぁ、ね。」
ばどきょー。
rd「ら!」
ky「きゅ!」
rd「ら!!!」
ky「きゅっ!!」
rd「ダメかぁ……(т-т)」
どうにかして会話を試みたいのでお風呂によく子供に覚えさせる用の50音順のマグネットを持ってきてみた。
ky「…?」
rd「これがね、あ。」
ky「きゅ、!」
rd「いつか分かってくれるかな」
頬を突くとかぷりと指が食べられてしまった。
rd「あ!ちょ!wやめて!w」
ky「きゅぅ”〜っ!」
rd「んへへw」
俺は休日のほとんどを風呂で過ごすようになっていた。
rd「ばど、俺ら引っ越そっか」
ky「?」
rd「あの職場なんてやめて、どっか遠いところで二人きり。」
ky「♪」
rd「ね。そうしよ」
rd「ばど、ここが新しいお家。」
ky「!」
rd「お風呂広いところ選んだんだよ。どう?」
ky「きゅ!♡」
rd「良かったね」
ばどが見られては行けないので業者は頼まずに1人で運び込んでいた。
所々自身で傷つけた傷物の腕が痛む。
1人で黙々と続けていると夕方頃には終わって晩御飯の買い出しとばど用の絵本を借りて帰る。
ばどは何気に絵本が好きらしく読む時は楽しそうに聞いてくれる。
食べ物は意外に肉を好んだ。
rd「そうして、人魚姫は泡となって消えてしまいましたとさ。」
ky「…………」
rd(やば、ちょっと酷だったかな…?)
ky「きゅ〜!!!( ; ; )( ; ; )」
rd「ごめんごめん!次は幸せなの読もーね」
rd「ほら、あーん」
ky「ん、ぎゅ、ッ」
rd「おいしい?」
ky「……ん、ッ……きゅっ!」
rd「良かったね」
??『ぁ”、が……』
『………………』
??『ら、だ、』
『……なぁに?』
??『好き、だったよ』
『俺もだよ』
ky「きゅ!」
rd「?」
ばどがマグネットの「ら」を指さす。
rd「それはね、ら。」
ky「きゅ」
ゆっくりと次は「つ」
rd「!そうそう!!次は?」
「た」
「あ」
「らったあ」
俺が用意したものには濁点などが着いたものは無いからこれが限界であろう。
それよりもばどが俺の名前を覚えてくれたのが嬉しくて
rd「そう〜!!!!ほんとばどは天才だね」
ky「きゅっ!」
頭を撫でると嬉しそうに笑った。
文字が分かってきたところで何かを書かせてみようと思い風呂場なので紙はふやけてしまうからホワイトボードを渡して使い方を教えてあげた。
ky「きゅっ!」
絵や文字はそこら辺の保育園生と同レベルだがそれでもやはり微笑ましい。
rd「それだぁれ?」
ky「きゅ!」
そういってばどは俺を指さした。
rd「これ俺?」
ky「きゅーッ!」
rd「随分可愛く書いてくれたね」
しばらく自由に書かせてやるとなにかミミズのようなものを書いていた。
ky「きゅ!」
[逾樊ァ倥↑繧薙※螻?↑縺九▲縺溘?]
rd「なぁに?それ」
見せてくれたものは到底絵とは思えない。
文字を書こうとしたのだろうか……?
rd「上手だね、ばどは」
何を書いているのかは理解してやれなかったが褒めて伸ばそうととりあえず褒めてみる。
ky「きゅ♡」
rd「ばどにこれプレゼント」
ばどのお風呂にアヒルやボールを浮かべてやる。
ky「きゅ?」
アヒルを突きながら不思議そうに眺めていた。
rd「可愛いでしょ?まだあるんだよ……じゃーん!」
バスボムを見せてばどの手に持たせてやる
rd「水の中に入れてごらん」
ky「……?」
ゆっくりと水の中に手を沈めるとしゅわしゅわとバスボムが解けていく様が怖かったのかびっくりして俺に抱きついて離れなくなってしまった。
ky「〜???〜?!( ; ; )」
rd「怖くないよ、みて、」
ky「……?( ; ; )」
少しすると慣れたのかバスボムを突くようになってどんどん楽しくなってきたらしく笑顔になってきた。
ky「きゅ!きゅーっ!」
rd「楽しい?」
ky「きゅっ!」
rd「良かったね」
ばどの首を絞めた。
力を強めると苦しそうにもがきながら俺を見て泣いた。そして酸欠で顔が赤くなって、青くなって
とうとう動かなくなった。
rd「はッッッッ!?!?」
汗でぐっしょりになりながらベッドで目が覚める。
……夢、?
rd(にしては、感触が……)
自分の手を見て感触を嫌に覚えていて不安になって風呂へ走った。
rd「ばどッッッッ!!!!!!!」
ky「……?」
ばどはいつも通りで焦っている俺を不思議そうに見つめている。
rd「……ッは、ぁ…ッ」
安堵と不安と恐怖で涙が溢れて止まらなかった。
rd「…………」
ky「きゅッ?きゅ、?」
ばどが不安そうに俺の頬をぺたぺたと触る。
rd「……………グズッ」
ky「……」
ばどは俺の首に手を回して大胆にもキスをした。
rd「…!」
ky「……きゅっ」
rd「ぇ、あ……ば、ばど、?」
ky「きゅっ!♡」
rd「……はは、ありがと…」
rd「今日ご飯何があったかな……」
キッチンで冷蔵庫を覗いたが特にめぼしいものは無い。買い物から行かないとならないと考えると少しめんどくさい。
rd「はぁ……」
ky「きゅっ!」
rd「えっ?」
裾を引っ張られたと思い下を見るとばどが「何を作ってるの?」と言わんばかりに俺の裾を引っ張っていた。
rd「どうやって……」
お風呂の方に目をやるとばどが通ってきた道がわかるほど濡れていた。
rd「片ずけるの俺なんだけどぉ!?」
ky「きゅっ!」
rd「ま、たまにはね……寂しかった?」
ky「きゅ!」
rd「ふふ、」
ky『お前なんか大っ嫌いや!!!!』
rd『はぁ?!俺だって!!!!』
?y『ほんまなんでこんなやつと付き合ったんやろうな意味わからんわ!!』
rd『はぁ。』
??『別れる!!!!!!!!!!!!!!』
rd『は』
ドタドタッッ
ガタッッ
………………………
ky「きゅ!」
rd「お、何書けた?」
[や逾樊な倥↑繧薙い螻?↑縺九▲縺ね?]
rd(や…な……い、ね、??他が読めないんだよなぁ)
ky「きゅ?」
rd「ばどは上手だね、これからももっと上手くなれるよ」
ky「きゅっ!」
まぁ実際に上達は早いと思う。
俺自身何が描きたいのか分からないから特定の文字を教えてやることは出来ないが……
ky『お前なんか知らん!!』
rd『はぁ?!なんでよばども悪いじゃん!』
ky『なんで俺が悪いことになんねん?!』
rd『はぁ、?だってあの時に先にやったのはばどでしょ!?』
ky『それよりもお前のせいでそうなってたんやって何度言えばわかるねん!!』
rd『察しろとか無理だし!!その時言えばよかったじゃん!!!!!』
ky『はぁ?』
最近頭痛が酷い。
これが偏頭痛というのだろうか、原因不明の頭痛が最近増えてきてストレスになりつつある。
ky「きゅ、?」
rd「……ごめん、頭痛くてさ」
チュッ
rd「!」
ky「きゅっ!」
最近ばどがキスをしてくれることも増えた。
実際、なぜかキスをすると頭痛も晴れるし体がだるいことも腹痛も立ちくらみもなくなる。
rd「ありがとね」
俺もお返しの意味としておでこにキスをする。
ky「んきゅっ」
『……ばいばい。もう会うことは無いよね』
??『………………』
『また来世は迎えに行くよ』
??『………………………………………………………………』
『きっと神様が助けてくれる。』
ky「きゅ!」
rd「お、かけた?」
[や樊ァりな繧ま※てい?↑縺か▲たね]
rd(や、りな、ま…てい、か…たね?)
ky「きゅ!」
rd「くれるの?ありがと」
どこに飾ろうかな
md『ネ、ネェ……ラダオ君』
rd『………………』
md『大丈夫、?ゴメン、気分転換ニドッカ行カナイ?』
rd『………………』
md『……アレダッタラ俺ガ何カ頼ムカラ』
rd『………うん、』
md『ピザデモ食ベヨッカ』
rd「……ばど、ちゅーして、」
ky「きゅ?」
rd「お願い、」
チュッ
ky「きゅっ♡」
rd「……ありがとね」
何故こんなにも辛いのだろう
仕事は変えたからブラックでもないし人間関係のトラブルがある訳でもないただ俺はばどと幸せに暮らしてるだけなのに
ただどうしようもなく辛い。
rd「じゃあ、仕事行ってくるねばど。」
ky「きゅッ?!きゅー!!」
ばとが俺のスーツを掴んで行かせまいとする。
可愛いが行かなければならないし、
rd「ごめんね〜?行かなくちゃ、俺も行きたくねーよ( ; ; )」
ky「ぴゃ〜〜!」
rd「!」
俺が前にばどの前で泣いてしまったからその真似だろうか、「ぴゃ」とか初めて聞いた。可愛い。
けど、
rd「人間の泣き方はそんなんじゃないよ」
それでも泣き真似するばどが可愛らしくて頭を撫でた。
ky「ぷぇ、きゅ……ッ( ; ; )」
rd「出来るだけ早く帰ってくるね」
ky「きゅ!」
チュッ
『やだ、ッッッッ!!!!!!!やだやだゃだ!!!!!!!!!!!!!!』
??『…………』
『ごめんね?謝る、謝るから……許して、目を覚まして、ッ』
ピクリとも動かない体とどんどんと冷たくなっていく??。抱きしめても冷たくなっていくだけ。
『神様……ッッッ』
rd「はぁ〜……この職場になってから初の持ち帰り残業…だる、」
ky「きゅ!」
後ろからばどに頬を触られて思わず大きな声を上げた。
rd「冷たッッッッ!?!?」
ky「〜♪w」
いたずらっ子のように笑いながら這っていった。
rd「もー…ばどぉ!」
ky「〜♪〜〜♪」
rd「またアレ書いてるの?」
ky「きゅっ!」
[やっァりか繧まな※ていなかったね]
rd(………?いなかった、?)
何かそう言う童話をばどに読んだかと首を傾げる。
でも書き始めたのはだいぶ前だから読んだことあるとしても相当前なのだろう。
それにしても成長がすごい。頭がいいのだろうな
rd「あれ……ばどここどうしたの?」
ky「きゅ?」
ばどの首には赤黒いアザが所々にあった。
rd「どっか打った?痛い?」
ky「?」
押してみても特に反応は無し。
痛くないならいいけど……………
md『ラダオ?今ドコ?』
rd『…家。』
md『ソノ家ニ来テルノニイナイカラ聞イテルンダケド……』
rd『引っ越した。』
md『ドコニ?!』
rd『………………』
md『ラダオ?ゴメン…迷惑ダッタ?』
rd『…ううん、とりあえず仕事が辞めたかっただけだから大丈夫。それと』
md『…?』
rd『もう俺のことは忘れて。』
rd「あれ…ばど、虫が、」
ky「きゅッ?!」
虫を払っても払っても拭えない。
虫を取ろうと水をかけてやる。しばらくすると虫は全て流された。
rd「取れたよ」
ky「きゅっ!」
rd「良かったね」
頭が痛い。
あたまがいたい。
死にたい
真っ黒の何かが俺の中を渦巻いてぐるぐる、ぐるぐると何かが掻き回されて何かを忘れて何かを”殺して”
rd『俺は…」
md said
らだおの元気が無い。
少し前から無くてそれは彼女のバドサン絡みの事だとは聞いたけどそれ以上は聞かせてくれなかったから多分別れちゃったのかな、
その時から、らだおはうつ病の疑いがあった。
バドサンがいたから耐えられたこともいなくなってしまってからはもう耐えられないようで毎日無気力で死にたがっててご飯もお風呂もトイレも出来なくて
そんな時、らだおが家を空けた。
不審に思って電話をかけたらまさかの『引っ越した』
俺が過干渉過ぎたのだろうか、
それでも俺はらだおが大好きだから…
らだおが元気だと分かるまで止まれなかった。
俺が辛い時に助けてくれたのは彼なのだから。
ピンポーン
md『ラダオ〜??』
返事はない。物音もしない。
色んなところに聞いて回ったらここだと思ったんだけど…
ガチャ
md『開イテル、?』
らだおの名前を呼びながら部屋の中に入っていく。
扉を開けた瞬間に気づいた異様な匂い。
やる気が起きなくてゴミなどが溜まってしまっているのだろうか
md『ラダオ…?』
リビングは綺麗。
トイレも綺麗なので残るはキッチンとお風呂。
意外にもリビングが綺麗だったので感心した。
本当にらだおくんは乗り越えたのかも知れない。
md『ダオ……』
真っ黒の部屋が少し怖くてキッチンへと向かった瞬間コンロやシンクに溜まった腐った何かを見つけた。
md『臭イノコレ……?』
お風呂からキッチンまでの道のりが木が腐るほど濡れている。湿気でダメになってしまったのだろう。
md『ラダオ!!お風呂?』
電気は着いていないが不安になって扉を開けるとそこには
md『これ、』
ゴッッッ
md『ぁ”ッッッッ?!』
rd『絶対…渡さない、ゃだ、おれが、オレガ、」
md「ぁ”ッが、ッ………だ、ァお”、ッッ」
rd「ばどは俺のもんだから…み、緑にも……やらない、俺の、おれだけの、」
md「……だ、ぉ…………ゃざ、じ…ぃ、たい、せつ……な、」
rd「…………………」
md「…………………………………………………………………」
rd「ばど、いこっか。」
ky「…………………………………………………………………」
rd「車で行くよ、ほらっ」
rd said
rd「ばど、俺たちどうしよっか……」
ky「きゅ?」
rd「…みどり、死んじゃった。」
ky「…………」
rd「…なんでこんなんなってんだっけ」
ky「きゅ!きゅ!きゅぎゅッ!!」
rd「何?」
窓を叩きながら鳴くばどにつられて外を見ると底には水平線が広がっていて綺麗だった。
rd「海行きたい?」
ky「きゅっ!」
車をわきに止めてばどを抱えて浅瀬でおろしてやる。
ky「きゅっ、きゅっ!♪」
楽しそうに水をぴちゃぴちゃと跳ねさせて遊んでいる。
rd「海とお風呂じゃやっぱ違う?」
ky「きゅ?」
rd「……わかんないか」
ky「きゅ!きゅ!」
ばどが車を指さすのでまたアレを書きたいのかとホワイトボードを持って来てやるとまた何かを書き始める。
rd(前より上達したかなぁ〜)
ky「きゅ!」
rd「できた?なになに……」
《神様なんていなかったね》
ky『お前なんか知らん!!』
rd『はぁ?!なんでよばども悪いじゃん!』
ky『なんで俺が悪いことになんねん?!』
rd『はぁ、?だってあの時に先にやったのはばどでしょ!?』
ky『それよりもお前のせいでそうなってたんやって何度言えばわかるねん!!』
rd『察しろとか無理だし!!その時言えばよかったじゃん!!!!!』
ky『はぁ?』
ky『お前なんか大っ嫌いや!!!!』
rd『はぁ?!俺だって!!!!』
?y『ほんまなんでこんなやつと付き合ったんやろうな意味わからんわ!!』
rd『はぁ。』
??『別れる!!!!!!!!!!!!!!』
rd『は』
ドタドタッッ
ガタッッ
………………………
??『ぁ”、が……』
『………………』
??『ら、だ、』
『……なぁに?』
??『好き、だったよ』
『俺もだよ』
『やだ、ッッッッ!!!!!!!やだやだゃだ!!!!!!!!!!!!!!』
??『…………』
『ごめんね?謝る、謝るから……許して、目を覚まして、ッ』
ピクリとも動かない体とどんどんと冷たくなっていく??。抱きしめても冷たくなっていくだけ。
『神様……ッッッ』
『……ばいばい。もう会うことは無いよね』
??『………………』
『また来世は迎えに行くよ』
??『………………………………………………………………』
『きっと神様が助けてくれる。』
md『ネ、ネェ……ラダオ君』
rd『………………』
md『大丈夫、?ゴメン、気分転換ニドッカ行カナイ?』
rd『………………』
md『……アレダッタラ俺ガ何カ頼ムカラ』
rd『………うん、』
md『ピザデモ食ベヨッカ』
md『ラダオ?今ドコ?』
rd『…家。』
md『ソノ家ニ来テルノニイナイカラ聞イテルンダケド……』
rd『引っ越した。』
md『ドコニ?!』
rd『………………』
md『ラダオ?ゴメン…迷惑ダッタ?』
rd『…ううん、とりあえず仕事が辞めたかっただけだから大丈夫。それと』
md『…?』
rd『もう俺のことは忘れて。』
rd「……うん、そうだね。神様なんて居なかった。」
誰も助けてなんてくれなかった。
ky「らだ、」
rd「…ごめん、ごめんね、」
[死んで]
rd「…いいよ、いこっか。ばど」
ky「…………………………………」
海にぷかぷか浮かぶクラゲのように。
沈む中でも綺麗な日差しは俺たちを映し出していた。
まるで俺らの旅立ちを祝福するように。
解説
rdは彼女だったkyoと喧嘩して殺してしまい家の近くの人通りがない湖に死体を捨てたがkyoがいない生活が耐えられずに精神が体を守ろうと記憶を飛ばしてしまった。
そして湖で見つけたkyoを”人魚”だと幻想の生き物に見え始めて保護するが実際は自分で捨てた死体を自分で回収して愛でている。
だからkyoは普通より素直(rdの思いのまま)
⤵⤵⤵
rdは最後にkyoと言い争いをして「別れる!!」と怒鳴られたので自分のことを大好きなkyoとして人魚のkyoを見ていますが最後に死んでしまう時はこの人魚のkyoはパラドックスにもなり得ないことを理解して人間のkyoへの罪償いでした。
人魚は言い伝えとしては「同じ言語を使う」生き物だとしてされているがrdの都合がいいように操作されているkyoは言葉が通じない(死体だから喋らない)として見ていて「きゅ」としか喋らなくなってしまった
オチ
⤵︎⤵︎⤵︎
kyoと会話がしたいと言葉や文字を教え始めるrd
少しずつ理解してきて拙い字で何かを書くがそれを何と書いているのか理解することが出来ないrd
毎度同じことを書くkyoに「練習すれば読めるまで上手くなるだろう」と応援しながら文字を教え続ける。
練習する事にゆっくり、ゆっくりと一文字ずつ読めるようになっていく。
その家にrdを心配したmdが家にやってくるがrdは「kyoが取られてしまう」という焦りでmdを殺してしまいkyoを連れてどこかに行こうと車でその場を離れる。しばらくすると海のそばを通った時にkyoが鳴き出すので海でおろしてあげるとせっせとまた何かを書き始める。
てけとうメモ
⤵⤵⤵
少しずつ文字が読めるようになって行ったのはrdの罪悪感の表れ。
その罪悪感が全てあらわになった時、kyoは”人魚”ではなく”死体”になってしまった
kyoとキスをすると体調不良が治るrd
それは人魚だからではなくkyoとの記憶を思い出しての無意識の内のストレスによる体調不良だったためkyoと仲良くしたり愛を感じると多少マシになっていた。(本当は死体とキスをしてるrd)
途中で話がぐちゃぐちゃになるのはうつ病や強迫性障害 の方は考える順番や内容がぐちゃぐちゃになってしまうと聞いたことがあったのでやってみました(:3_ヽ)_
読みずらかったと思うし途中話が意味分からんくなったと思うけど申し訳ない
途中でセリフのコマが変わってると思うんですが「」が現在『』が過去のつもりで書いてます
rdがkyoとmdを殺した際に2人が愛だったり励ましなどの声を掛けたのはrdが狂う前、rdがkyoと喧嘩する前がどれだけ優しく脆い人間かを理解していた2人だからでした。
rdが人魚のkyoに引っ越すことを提案したのは仕事を辞めることと死体を見られてしまったからでした。
上着を着せてあげる時も言葉が理解できないのではなく生きていないから腕を上げてくれないので1人で通していたrd
kyoが冷たいのも死体だから。
kyoの虫を取ってあげる描写は死体に沸いた蛆を払ったもの。
他にも気になったことがあれば是非聞いてください!全ての行動に意味があります!
そして個人的なことになるのですがこの小説の総合いいね数が30000いいね超えました!!!
いつも素敵なコメントとたくさんのいいねありが待とうございました!!
これからもよろしくお願いします☺️
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