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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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事情を聞いていたマネージャーが

通用口前でストレッチャーとともに待っていた。

ー昼間に違和感に気づいていたのに…

目黒に無理をさせてしまったー

自分自身に憤りを覚える。

無理をし過ぎても 「大丈夫です。いけます!」と

言う奴なのに。こちらが歯止めをかけて

あげなきゃいけなかったのに…。

車が通用口の前に停まる。後方のドアが開き

深澤が蓮を抱えて降りてくる。

〖3分前にまた少し吐いて胃液に血が混じって…。〗

「これに乗せて下さい。」ストレッチャーを

横に付ける。深澤とマネージャーで中へ運ぶと

看護師がストレッチャーを受け取り診察室へ

蓮を連れていった。

「患者さんの状態のわかる方 お話聞けますか?」

〖俺が話します。〗岩本が中へ入っていく。


深澤は何も出来ない自分に悔しさを募らせ

涙を堪えながら拳をぐっと握りしめていた。

【俺が1番(めめがおかしいって)気づいて

やらなきゃいけなかったのに…

どんなに隠してても分かってやらなきゃ

いけなかったのに…】

「ふっかさんすみませんでした。

明日も朝からテレビ収録が有ります。

どうか戻って休んでください。」

マネージャーは深澤をタクシーへ誘導する。

【まだ居させてください。ちゃんと休んでます

から俺のことは気にしないで下さい。

めめのこと 心配させて下さい。】お願いしますと

頭を下げる。


その時深澤の携帯が鳴る。

ラウからだ。

「ふっかさん?めめは?どんな状態?

今から病院行っていいの?会える?」

ーラウの声が震えているー

【まだなんとも。(明るい声で)めめなら

大丈夫だよ!お前今日ロケで地方だろ?

分かり次第連絡するから今は寝ろ!】

何とか上手く言いくるめて電話を切った。

他のメンバーにはメールを送っておいた。

送り終えた頃、岩本が戻ってくる。

深澤が岩本に駆け寄る。


「極度のストレスによる拒絶反応だって。

胃に少し穴が開いてるらしい。

薬を入れて修復させるから、

手術をする程では無いけど、

今日一日は様子を見た方がいいって。

入院になったよ。ふっか今日朝収録だよな。

もう帰った方がいいよ。

荷物取りに帰るから送っていくよ。行こう」

【帰ってもどうせ寝られないよ。ここに居る】

「そんなことしてもめめは喜ばないよ。

むしろあいつはそんな事をお前にさせたって

自分を責めるだろ?

それはお前が1番分かってんじゃん。

これ以上自分を追い込むのはやめよう。」

ー岩本の言う通りだった。そうだ。ー

【…でも…。アイツの傍に居てやりたいんだよぉ】

涙がとめどなく溢れてくる。

岩本は肩に手を置き、深澤に優しく頷いた

「明日の朝にはきっと目が覚める。

お前はお前のやり方でめめを応援してやれよ。

誰よりもお前の番組見てるの めめだろ?」

岩本は優しくあやすように背中をさすりながら

深澤とともに車へ戻っていく。

深澤の嗚咽は自宅に戻るまで止まらなかった。


一方 ……

パチ。目を開けると知らない天井だった。

ー続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつもより長めになってしまいました。

すみません。

読んで下さりありがとうございました。

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