蓮の病室
目が覚めると知らない天井だった。
ここどこだ?…あれ?
「目黒くん、気がついたんだね?具合どう?」
【…少し頭が…痛いのと…胃がムカムカするのが
残ってます。すみません。こんな時間まで…。】
(あれ?マネージャーがなんでいるの?今何時?)
「そんなこと気にしないでいいよ。
むしろ深澤くん達に連絡貰えて良かったよ。
彼らには1時間くらい前に帰ってもらったよ。
残りたいって深澤くんは聞かなかったけど、
岩本くんに生放送のことを突っ込まれてね。」
ーふっかさんも来てくれたんだ。
また迷惑かけちゃったな。
朝から生放送あるのに…。ー
「目黒くん、もっと自分を大切にして。
自分を大切に出来ない人は、
周りを幸せに出来ないよ。君は1人じゃない。
君を応援してくれる皆の為にも元気でいなきゃ。」
【はい。すみませんでした。
これからはもっと気を付けます。】
蓮は心から反省した。
その後マネージャーから今後の治療に
関する説明を受け、会社へ戻ると出ていった。
入れ替わりで看護師が点滴を持って
部屋に入って来る。
〖今日はこのまま様子を見ます。
点滴に眠くなる薬が入っていますので、
そのまま少し寝てください。
もし、気持ち悪くなったら
ナースコールで呼んで下さいね〗
テキパキと交換を行い部屋を出ていく。
ーはい。ー
窓の方を眺めると空が白白と明けてきている。
もう朝か。眠くなるって言ってたけど
多分…寝れないだろうな。
そうだ携帯!メンバーには連絡しとかなきゃ!
【目黒です。さっき目が覚めました。皆ゴメン。
明日には退院出来ると思うから。】
ピコン
渡辺:やっと連絡きた!おい、大丈夫か?
1人で抱え込みすぎんなよ、近いうち話
聞きに行くからちゃんと治しとけよ!
岩本:大丈夫か?無理だけはすんなよ。
仕事の事は心配すんな。ゆっくり休め。
深澤:おはよ。連絡ありがとう。
辛い時に気付いてやれなくてごめん。
俺頑張るから。…ゆっくり休んで。
ラウ:めめ!心配したよ!病院行けなくてごめん!
またゆっくり話そ!お大事にね!
佐久間:蓮、辛い時傍にいてやれなくてごめん。
いくらでも話聞くから連絡してこいよ。
とにかく今はゆっくり休め。
向井:めめ!大丈夫か?帰ったらご飯作りに
行くわ!もっとオレのことも頼ってな!
宮舘:色々重なったのかもな、お疲れ様。
気付いてやれなくてすまない。
出来ることは全力でやるから言えよ。
阿部:めめ、つらかったんだね。ごめんね。
体は今つらくない?出来ることあったら
遠慮しないで言ってね。お大事に。
グルーブメールに届いたメンバーからの言葉に
蓮は涙が止まらなくなっていた。
続く
コメント
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理想的な物語の書き方だなぁ……って思いながらここまで読みました!続き楽しみです!