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今日は長期休暇1日目。
俺は…
何故か沢山の人に囲まれている!?
事の始まりは数時間前。
「楽しみ過ぎて早めに来てしまった…」
そう、久しぶりの人間界が楽しみ過ぎて待ち合わせ時間の数時間前に来てしまったのだ。
「待つか…」
暇だなと思いながら待っていた。 ひたすら待ち続けた。
待ち続けて数分ぐらいたった時、気づいた。
周りの人の視線が俺に集中しているという事に。
自分で言うのもなんだが初めて人間界に来た時には、沢山逆ナンされた事がある。つまり、俺は絶世の美男という事だ。
そして、今に至る。
「あの、良かったら一緒にご飯行きませんか?」
「あ、ずるい!私も!」
「私も!」
沢山の女が俺をナンパ(?)している。
そこに、
「僕の連れに何か用かい?」
颯馬だ。
女達は颯馬を見るやいなや顔を赤らめて去って行った。
「久しぶりだね」
「そうだな」
颯馬はスタイル抜群の美青年で、 逆に俺はゴリゴリのマッチョの成人男性だ。
颯馬は「先にホテル探そうか」と行って俺の手を握った。
久しぶりに会う颯馬に緊張しているのか胸がドキッとした。
「えっと…近くのホテルは…」
颯馬はスマホを見ながら探している。
俺は久しぶりに来た人間界に胸を躍らせていた。だが、俺はとある人を見つけた瞬間、更に胸を躍らせた。そいつは、
破壊神の轟(とどろき)
轟は見るからにヤクザで図体がデカいのが特徴で、常に街ゆく人達の視線を集めていた。
颯馬は知らないが魔王の俺の親友だ。
俺は轟に駆け寄った。
「轟!!」
名前を呼んだ瞬間、胸ぐらを掴まれた。
「誰だ?」
轟は俺を睨みつけている。
思いもよらない状況に俺は戸惑った。
「え、ちょっと待って!!俺だよ!」
小声で「魔王の…」と言った瞬間、
「あ、あ〜!」 「お前か」
やっと分かってくれたようだ。
「ひ、ひとまず下ろして…」
「あぁ、すまんすまん。」
「ところでなんでここに居るんだ?」
轟は「休暇貰ったからな」と笑って言った 。
そうだ、丁度いい。俺達より長くいる轟なら近くのホテルくらい知ってるだろう。
「あ、今ホテルを探してるんだけど…」
「そういえば…」
少し考えた後、すぐに返答が返ってきた。
「あ、丁度良かった。」
轟は電話を取り出し何やら相談しているようだった。そして、ニコッと笑って
「いい場所がありますよ」といい、
俺達を車で連れて行ってくれた。
車の中で世間話をしながらホテルに到着するのを待っていた。
「へぇ〜。颯馬さんは天界出身なんですね。」
「そうです。轟さんはどこ出身なんですか?」
「俺は一応魔界出身だよ。途中から人間界に移り住んだけどな。」
「そうなんですね!!」
2人は仲良くなったようだ。
「あ、あそこのホテルだな。」
「え?」
外を見ると高級感のある外観のホテルがあった
「あそこのホテルですか?」
「そうだな」
「結構高いんじゃ…」
「普通に泊まったら100万はとぶな」
「え…そんなに持ってないですよ!?」
「大丈夫、安心しろ」
「さ、着いたな」
車から降りるとエントランスへ向かう。
そのホテルに入った瞬間…
いかにも、真面目そうな女性が話しかけた。
「お待ちしておりました。轟さん」
「後ろの方々はどちら様で?」
こちらに視線を向けた。
「あぁ、俺の友達だ。」
「あ、どうも」
「こんにちは」
「この2人、ホテルを探しているんだが…」
「ここのホテルに入れてくれ」
轟が頼み込んだ。
「もちろんです。」
と頷くと、慣れた手つきで手続きを終わらせた。
「はい、手続き完了しました。」
「あ、あの…」
颯馬が口を開いた。
「お金って…」
「あ、説明しておりませんでしたね。」
「ここは…轟様の経営するホテルですよ」
「そうだ」
「なので轟様の連れなのでお代は結構ですよ」
「そういう事だ」
「え〜〜!?」