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ほんと。最近、不安定なのは自分でも分かってた。

たまに、夢に元彼でてきて、追われたりとか。

どうにもならない不安が押し寄せることも。

でも、利用者様の笑顔や、絵里や、深澤くんと話してると、落ち着くから、仕事だけは、仕事してる時だけは、落ち着けた。

なのに…

横になっても、落ち着けなくて。

深澤くんのあの、冷たい表情と、低い声…それが頭から離れなくて。

私は、部屋の隅に膝をかかえ座り込んだ。

自分の情けなさと、何もかもが嫌になって。

30分くらいそのままだった。


絵里「○○?大丈夫?」

○○「…………」

絵里「部長が、今日はもう、帰っていいって。」


そっか。要らないんだよね、こんな…っ、

苦しい……


絵里「深澤くんがちゃんと部長に説明してく…………○○?」

○○「……っ!はぁはぁ…///……ッ」

絵里「えっ?○○!!」


苦しい。苦しい……もう、やだ。


絵里「○○!!……ふ、…深澤くん!!」






……あれ?

ここどこ??

白い天井………

病院??


看護師「あ、気づいた?」


え?あれ?


深澤「あ、おきた??」

○○「えっ?」


よく見ると、職場の空き部屋だった。


深澤「過呼吸起こしてそのまま意識なくしたんだよ。で、往診で先生がきてくれたの。で、今ちょうど点滴おわりで看護師さんが来てくれてたの」


腕を見ると確かに点滴が……


看護師「だいぶお疲れだったみたいね。」

深澤「ちゃんと夜寝てる?」

○○「………。」

看護師「今は具合は?」

○○「大丈夫です。すみません、ご迷惑おかけして」


そう言うと、看護師さんは部屋を出てった。

ほんと、情けない。


深澤「ちなみに、もうすぐ俺も上がりだから、帰り、迎え頼んどいたから。」

○○「えっ?」

深澤「ひとりじゃ危なそうだから。」

○○「いや、大丈夫」

深澤「じゃないでしょ?何で頼んないの。」

○○「……」

深澤「だから、俺が終わるまでちゃんと寝ててよ?分かった?」

○○「…はい。」


いつものというか。プライベートの深澤くんだ。

さっきの深澤くんは、みたことなかったし、怖かった。やっぱり、男の人って……

そう思うと、なんだか、苦しくて。


___「怖いなら怖いって、はっきりいっていいんだよ。ちゃんと受け止めるから。」


あの日言われた言葉がふと、頭をよぎった。

結局、あれから会うこともなく。

たまにLINEがくるくらいで。

何気ない会話をするだけだった。

けど、そういや、ココ最近、返してなかった。


○○「……会いたいなぁ。泣。」


ふと、自分の口から漏れた言葉にびっくりしたのと同時に、その感情は止まらなくて。

深澤くんが終わったよって来てくれて。

シーツやらを片付け、荷物をとって事務所へ。

途中利用者様の心配そうな目に、申し訳なさを感じつつ、部長に挨拶して、職場を出た。

駐車場には、康二くんがきてた。

ちょっと期待してたけど。


康二「大丈夫なん?とりあえず、店行くけどいい?準備せなあかんし」

深澤「あ、大丈夫ー!あとから迎えくるから。照が。」

康二「なるほどな!ならえーか!」


え?岩本さんがくる??


会える?


けど、こんな姿見られるのもな……




2人の為に照らす光

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