この作品はいかがでしたか?
42
この作品はいかがでしたか?
42
康二「あ、そこのソファー、寝ててもえーよ?」
康二くんは店をあけるなり、入口にちかい、BOX席のソファーを指さした。
康二「あ。喉乾いてない?お茶のむ?」
○○「あ、大丈夫…です。」
私は言われたソファーに座ると、スマホをみた。
数件の通知。
絵里からLINEが来てた。
心配してる内容。大丈夫ってことを、返事してると、
岩本さんから電話が……
○○「え?」
びっくりしつつも、
でてみる。
○○「も、もしもし……?」
照「もしもし。大丈夫?」
初めてきく、電話の声。
○○「今は落ち着いてて。康二くんのお店にお邪魔してます」
照「うん。仕事終わったから、 いまからそっちに向かう。」
○○「……はい。」
照「待ってて?」
○○「……気をつけ……て。」
照「……○○さん?」
○○「……ん?」
声きいて、安心したのか。涙が。でも泣いてるのバレたくなくて必死にこらえてたのに
照「会ったら抱きしめてもいい?」
○○「………待ってる……」
それが精一杯で。
それから、30分くらいして岩本さんはきた。
来るなり、ほんとに抱きしめられた。
康二「おーい。俺らおるのわすれんといてや?(笑)」
深澤「ほんと!わら。でも、1番の特効薬でしょ!わら」
康二「確かに(笑)」
○○「………っ」
照「1人で抱え込みすぎ。もう、凄く心配したんだからね。」
○○「……ごめんなさい…」
照「……じゃあ。帰ろ。送ってく。」
○○「………」
照「ふっか、ありがと。康二もごめんな!」
深澤「ん、あとは頼んだ!わら。あ、○○さん、1週間はお仕事休みだってよー!有給もあるからって。」
○○「え?」
康二「たまにはゆっくりするのも必要やで?暇なら夕方からなら、開いてるから来なよ!」
○○「………ん。ありがと。」
なんか、もう、疲れたや。
そのまま、連れられるかのように、車に乗った。
窓の外をぼーっと眺める。
いつもの景色なのに、なんだか、知らない世界みたい。
いつの間にか家に着いた。
けど、そこには、男の姿が。
少し通り過ぎて、岩本さんは車を停めた。
照「誰かきてる?」
○○「……っ。」
間違いなく元彼……
どうしよう……なんで家……っ。
○○「…ッ…ど、どうしよう…………」
照「とりあえず、家くる?」
何かを察した岩本さんは、そのまま車を走らせ、岩本さんの家についた。
○○「お邪魔します……」
照「どうぞ(笑)適当に座って?」
リビングのソファーの隅に座る。
照「大丈夫……?」
○○「………うん」
とりあえずは大丈夫だとおもう。
向こうきづいてなかったし。
ただ、家に帰れない。
なんで家がバレてるのか。
それが分からなくて。
怖い………
○○「……っ。」
照「怖いよね…」
○○「……っ、…怖い……泣」
照「おいで……」
私は岩本さんの腕の中で、泣きじゃくった。
どれくらいたっただろう。
照「……落ち着いた?」
○○「……ごめんなさい」
照「ん?何が?」
○○「……服、汚しちゃって…」
照「ん?いいの、洗えば済むから!それより落ち着いたなら、なんか食べる?」
○○「……」
正直食欲はない。
それに……離れたくないなんて。言えなくて。チラッと。顔を見ると、目が合った。
照「…ね、そんな目で見ないでよ(笑)」
○○「…ごめんなさ」
照「離れたくなくなるじゃん。」
そう言って、また抱きしめられた。
○○「……離れちゃやだ…///」
つい、言ってしまった。
でも、こうやって、甘えさせてくれるのも、今だけ…
男なん……て。
だから、今だけ。今だけ……
今だけは、この温もりに甘えたい。
コメント
1件