💚side
💙ありがとう、阿部、色々と
俺が運転する帰りの車の中で、翔太はこてん、と俺の肩に頭を乗せた。
💚どういたしまして
💙もう大丈夫だよな、みんな
💚大丈夫だよ、きっと
💙ん
車のテールランプが、闇の中でいくつも瞬いている。遊園地の中の凝ったイルミネーションも美しかったけれど、二人だけの空間から見えるバイクや車のライトも綺麗だと俺は思った。
静寂の車内の中で見る俺だけの翔太の横顔が、とてつもない宝物のように思えた。
💚翔太が好き
💙んー?
少し眠たいのか、翔太の返事が甘い。
運転中だとキスできないのが辛い。
そう思ってると、ブレーキを踏み、交差点で停まった瞬間にほっぺにキスをされた。
💚あっ
💙……前見てろ。少し寝る
そう言うと、ものの数分も経たないうちに本当に寝息が聞こえ始めた。
これでほとんどのメンバーに俺たちの関係が知られたので、後は目黒の力を借りて、公表してもらおう。
もう俺たちはメンバー公認のカップルだ。
これでやっと安心できる。
俺は深く息を吐いた。
照のことを思った。
もし俺が翔太とこうなる前に、照が翔太と付き合っていたら、俺はどんなに苦しかっただろう。そう考えると少しは照に同情する。
翔太と付き合ってもうすぐ一年。
来年も再来年も一緒に時を重ねていくために俺にできること。
そんな胸が躍るような楽しい計画をこれからはメンバーの祝福の下で考えていける。
ああ、俺はなんて幸せ者なんだろう。
大好きな仲間たちがきっと俺たちを応援してくれるだろう。
今はまだ気を遣われても、いつか必ず一番の味方になってくれるに違いない。
あいつらは俺の大事な仲間たちなんだから。
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あべちゃん🥹🥹🥹