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すべての青と春

6 - 第6話 体育祭

♥

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2025年04月22日

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nmmn,fwakになります!

※地雷の方はご注意ください。

※ご本人様とは一切関係ありません。

※大人fw(22)、高校生akn(18)の世界線で書いています。








akn→『』

fw→「」

モブ→()

です。



どーぞ!











『じゃあ、行ってきます!』

「気をつけて。また後でね」

『ふわっちも気をつけて来てね』


バタンっとドアが閉まる。



よし、俺も準備をし始めないと。

先にシャワーを浴びて、それからメイクをして着替えて。最後にヘアセット。

明那からは、

『気合入れすぎないでね?普通でええから!普通で!』

って口止めされてるから、そんなんで行ったら怒られちゃうかもしれんけど、やっぱり少しはカッコつけたいやん。明那の隣に相応しい格好をしてたいんよ。

だって今日は、明那の学校の体育祭なんやから。

明那の同級生が俺を見た時に、少しでもカッコイイって思って貰えるように、明那にとって誇れる恋人でいられるようにしたい。そして願わくば、虫除けみたいなことが出来たらいいな〜って。

だから明那には申し訳ないけど、今日は気合いを入れさせてもらう。



シャワーとスキンケアを終わらせて、メイクに移る。

仕事の時のような、紫色のアイシャドウを乗せたっていい。普段の軽いメイクの時のような、薄めのピンクで仕上げたっていい。どっちにしようかな。


………んー、…やっぱ気合いなら紫か??

…うん、紫やな。


そうと決まれば、早速瞼の上に乗せていく。

ラメは今日は付けないでおこう。マッドな仕上がりで。

他のとこも慣れた手つきでパパっと終わらせた。


次は服装、次に持ち物……。

最後はヘアセット。

これもいつものでいいかな…?それとも縛る?

明那が好きだって言ってくれてるノーセットもいいとは思うんやけど、メイクしてるし洋服もかっこいいやつ着てるからノーセットは流石にアレやしなぁ。


…悩むけどー、、いつものでいっかぁ。


これは妥協じゃなくて、メイクとか服装とかアクセサリー全て込で考えた末の結論。

ヘアセットも終わったし、そろそろ出発するか。

最後に、明那の好きな匂いの香水をつけて家を出た。





「おー、始まってるわー…」

体育祭とかいつぶりやろ。

俺が高校を卒業して4年くらい経つから、それぶりか。俺の母校はここではないけど、何だか懐かしい気分になる。

意外と俺、体育祭の雰囲気好きだったんよなぁ。

…あ、てか明那探さな。明那のクラスは何色なんやろ。

雰囲気を楽しみつつ、周りを見て明那を探す。

なんで事前に聞かんかったんやろ。やってんなぁ、俺。



さっきよりだいぶ近いとこまで来た。

ここなら皆の顔見やすいし、見つけられそうなんやけど…。


……いやー、どこや明那。マジで分からんぞ。

この距離に来ても見つけられないってことは、ここには居ないとかかな?

だって普通に考えて、俺が明那を見つけられないわけないもんな。



『ふわっち?』



急に後ろから、俺の名前を呼ぶ愛おしい声がして振り返る。


「明那ー!見つけた!」

な?言ったやろ?あっちには居ないんやって。


『もー、普通でいいって言ったのに』

「明那の体育祭やで?俺も気合い入れないと」

『気合い入れなくても十分かっこええやろ、あんた』

今のは完全に不意打ち。

真正面から来られると普通に照れそうになる。ていうか、普通に照れる。


「…いやいや、そんなん…、」

『それやのに余計にかっこよくしてきちゃうから、あーやって女子のみんなに騒がれんねん』

ほら、と明那が指を指した方を見ると、びっくりするくらい見られてた。

無視するのも失礼かと思い、手を振ってみると、アイドルを見た時のような叫び声が聞こえておもろかった。

『ふわっちアイドルやん』

「さすがに有名人か俺。でも、安心して明那。俺は明那だけのアイドルやから」

『いや、アイドルちゃうやろ笑』

そう言って、楽しそうに笑ってる。

可愛ええー。

「にゃは、そうやった。明那だけのふわっちやったわ」

『はぁー、おもろい。あ、てかそろそろ行かないと』

えー…めっちゃ無視された。少しぐらいさぁ…、まぁええかぁ。

『次、俺出るから!見ててねふわっち!』

「当たり前やん。任してや」

手を振って走って行った。


てことは、俺も移動しないと見れへんってことやんな?

え、でもどこが1番見やすいんかな。みんなが集まってるとこ行ったら間違いないか?でも集まってるとこ何箇所かあるんよな。どこがええんやろ。

聞きたいけど、話しかけんの気まずいしな。

次やるやつは、見た感じ借り物競争っぽいし、最後の方に居れば明那も俺を見つけやすいかな?

よーし、移動しよ。




さっきから、すれ違う人みんなに見られている気がする。

(え!イケメン!)

(やば。まじじゃん。彼女かな?)

(え、あの子じゃない?あのー3組のさー、学校一可愛いって言われてるさー、)

え、明那やん。明那も3組だし、学校一可愛いし。

出るかなー?明那。

(あー、あの髪の毛長い子?)

(そうそう!)

ざんねーん!不正解!

正解は、三枝明那くんでしたー!


なんて、そんな茶番を1人頭の中で繰り広げてる。

その脳内のおかげで、あっという間に目的のとこに着いた。

人はまぁまぁいるけど、見れるから全然いい。

なんなら、俺みたいな男があんまり前でも後ろの人が見ずらくなってまうから丁度ええ。



お、始まる。

よーい、の掛け声と共にパンッ!と音が鳴りスタートする。同時に色んな人の応援の声も聞こえはじめた。

あまりこっち側から見るっていう経験がなかったから、なんか新鮮で楽しい。


バタバタバタ…と走ってくる足音が聞こえる。

気づいたら、さっきまでスタート地点を走っていた子達がこっちまで来ていた。

道に置かれた紙に書かれてる文字を確認し、近くに居る人の手を取って一緒に走っていく。

俺の時もあったなぁ〜。俺の時はお題で”好きな人”とか”彼氏・彼女”みたいなのもあったなーって思い出した。

今もそーいうのあるんかな。もうさすがにないか。

てか、俺いつの間にか1番前になってるんやけど。いいんすか?俺で。失礼します。


お、次の子達も来た!

てか明那、なかなか来ないな。いつ来るんやろ。


明那を考えながら見ていた時、ふと女の子と目が合った。こちらにゆっくりと近づいてくる。

え、俺?目はめっちゃ合ってるけど…。いや、自意識過剰か?お題なんだったん…、

(…あ、あの!一緒に走ってくれませんか!)

「…俺…ですか?」

(はい!お願いします…!)

「え、あ、はい!」

ビビった。まじで俺やったんや。

手を繋ぐのはさすがにやから、その子の後ろを走るだけにした。幾らホストやからって、プライベートまでそんな風にはしたくない。


そして見事1位!しっかりNo.1ですと。


(一緒に走っていただいて、ありがとうございました!)

「全然!俺は何もしてないんで。それと、1つ聞いてもいいですか?」

(はい!)

「明那っていつ走るか分かります?」

(明那…?さ、三枝君ですか?三枝君なら今走ってる人達の次ですよ!)

次!?次まじか。

「分かりました!ありがとうございます」

急がなきゃ。




















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