「っなにすんだよっ!」
ドンと颯馬を引き離す。
そうすると、颯馬は再び僕を引き寄せキスの雨を降らせる。
苦しいっ、
息するタイミングが、分からないっ、
とうとう僕は怖くなり、涙が目から溢れる。
「っ、わりぃ、暴走した、」
泣いていることに気づいたのか、申し訳なさそうに謝ってきた。
それよりも、颯馬が、僕のファーストキスを奪うなんて、
「あのさ、」
キーンコーンカーンコーン
颯馬がなにか言うのを遮るようにチャイムがなる。
「チ、チャイムなったから、行く、ね」
僕は逃げるようにその場から離れた。
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