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百合だァァァァァァァ!! これで3日は耐えられます🫠(?)
第4話ー青世界で想いを告げるー
◆◇◆
Side玲奈
ついに当日。昨日の夜は楽しみで─色々考えてしまい少し眠りにつくのが遅くなってしまった。
朝ご飯のトーストをサクリとかじりつくとスマホに通知が来た。
‹今日は宜しくね、めっちゃ楽しみ…!›
可愛らしい文面。桜綾からのメールに胸が高鳴る。
その後は準備を速やかに終わらせて、玄関の扉を開けた。
「行ってきます!」
私の人生は今日ここで決まる…!張り切って外へと一歩踏み出した。
◆◇◆
集合場所へ到着すると一足先に桜綾が着いていた。
「ごめん、待った?」
「ううん、今来たとこ!」
そう言って笑った。今日の桜綾はいつもはあまり着ない感じの可愛らしい服だった。
「良かった〜、桜綾めっちゃ可愛い〜!!」
桜綾は照れたようにも〜、と言って私の袖を引っ張った。
「玲奈も似合ってる、!」
思ってもいなかった事を言われ、鼓動が高まった。心なしか少し顔が熱を帯びている気がする
「ありがと、!ささ、行こう!」
平然を取り繕って言ったけど…。
◇◆◇
Side桜綾
水族館に入ってからは時間があっという間に溶けていった。
色鮮やかなサンゴ礁だったり、小さな魚だったり、海月コーナーは神秘的で綺麗だった。
太陽が橙に染まり始める頃、私達は大きな水槽の前へと向かった。
イワシの大群やマンタ、それ以外にもたくさんの海の生き物が居た。水面に合わせて地も照らされて、とても神秘的な場所だ。
──もう終わりなんだ、と寂しさも溢れてくる。もっと一緒に過ごしたい、なんて…
そのとき玲奈が私に囁いた。「もう少し、時間ある?」鼓動が高鳴る。少し、期待をしてみたりして──
◆◇◆
Side玲奈
水族館から出て、近くの夜景が綺麗なスポットへと向かう。
喜んでくれると良いな。と思う他、告白しようかしまいか、という考えが脳を支配し始めていた。
「わぁ…綺麗だね、」
桜綾は夜空を見上げて言った。星灯りに照らされて。
──今…とても良い雰囲気なのでは、という邪な考えが浮かんできた。今なら行けるかも。
勇気を振り絞って─私は桜綾に想いを告げる
「え、嘘…、私も─!不束者ですがどうぞ宜しく、ね?」
桜綾は耳まで赤く染まっていた。きっと私もそうだろう。
「えっ、本当に…?嬉しいっ」
そう言い私は桜綾に抱きついた。恥ずかしさと嬉しさとで入り混じったこの感情、どうすれば良いのだろう、?
その後は2人、手を繋いで帰路へと着いた。
続く