TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

卒業。それは世間一般的には良いことなのだろうが私はそう思えなかった。何故なら………


「もう、ダブるとか最悪だわ〜!!!」

「授業サボってばっかだからでしょ。ばーか。」


好きな人が留年したから。一緒に卒業出来ないから。何で好きになっちゃったんだろ。




「同クラの向葵チャンだ〜!俺、斑目獅音!」

「知ってますけど。。」


獅音くんのだる絡みから始まった私たちの関係は何と表現するのが正しいのだろう。

学校には来ているくせに、授業は受けない。校門前でケータイをいじるだけ。私を見つけるとすぐに近寄ってくる。おかげで先生に仲がいいと勘違いされてしまった。


「今日も可愛いね〜!三つ編み自分でしたの?」

「…………..私、一人暮らしなので。」

「そうなんだー、遊びに行ってもいーい?」

「だめ。」 「えー?笑」


1日1可愛いを言わないと死ぬ呪いにでもかかっているらしい。何かしら理由をつけて可愛い可愛い。


「チャラい男は嫌いなの。辞めてちょうだい。」

「………向葵チャンは、素なら愛してくれんの?」


俺、めーーっちゃ独占欲強めだから

怖がらせちゃうかもしれないけど。




「ねぇ、聞いてんの〜?!」

「聞いてなーい。」


そうだ。私は獅子のように欲望に忠実な彼を好きになったんだ。それは今も変わらない。


「ふふ、」

「何笑ってんだよ!会えなくてもいいのかよ!」

「んーん、ちょっと待ってて。」


がっしゃーーーーんっっ!!!!!


職員室の窓硝子を割った。破片で顔を切ったがどうでもいい。慌てる彼の声と騒がしい足音。


「なんてことをしたんだ!卒業式前日だぞ!!」

「斑目に唆されたんだよな?!そうだよな?!」


そうだと言ってくれ。先生の心の声が聞こえてくるようだ。

やめてよ。私の大好きな人を悪者にしないで。


「これはぁ、私の意思でやりました〜笑」


獅音くんが先生を挑発する時の笑顔。密かに練習していて良かったと思う。先生たちの後ろの人影を見つけた私はさらに続けた。


「そんなに獅音くんのせいにしたいわけ?良い子の私はもう居ないっていい加減気付け〜?」


実の弟にカリスマへの道歩ませた張本人様が良い子なわけないっしょ〜笑


先生は悔しそうに呟いた。

「お前は留年だ。もう一年高校で道徳を学べ。」




「獅音くん、これでこれからも会えるね。」

「噂には聞いてたけど、本当にぶっ飛んでる。」

「素の私は愛せないの?それとも弟のせい?」


獅音くんはいつもの笑顔に戻り、私の頬を流れる血を拭いながら言った。


「ぶっ飛んでるとこも可愛い。」













𝙴𝙽𝙳



補足】

気付いてるかもしれませんが、“弟”とは蘭くんと竜胆くんのことです。

ちなみに獅音くんが学校に来なさすぎて気付いてないだけですが、向葵もダブってます。一応19歳なので。

向葵19歳。高三。(留年×2)

蘭18歳。高三。(卒業)

竜胆17歳。高二。(進級)

獅音18歳。高三。(留年)   ということ。

もう少し付け加えると、向葵が覚えてないだけで出会ったのはもっと前です。獅音くんの一目惚れだったけど。

向葵は頭良いので偏差値鬼高い(蘭や竜胆とは違う)高校に通ってます。それを知った獅音くんは頑張って入学したはいいものの、授業についていけないことと、天竺に入ったことでサボり開始。向葵は三年生に進級出来ず、二年生のままだったので獅音くんと同クラになりました。獅音くんは向葵が同学年であることに疑問を抱かず、話しかけます。(回想に続く)

ドラマティック・アイロニー

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚