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砂漠の通知に駆け回り、街中のダウンが重なり、へとへとになりながら治しては走り回ってを繰り返す
人命第一、救わなくては
血塗れの己の手を見ながら数分前の混乱に意識を向ける
走って治して繰り返しながら疲労を抱える
数分ほどたったときだろうか
あぁピタリと通知が止まった、街中、砂漠、海、どこにも苦しんでいる人がいなくなった
終わって気が抜けたのが一気に空腹感に悩まされた
くるるるっとお腹も鳴く
そう言えば昼ご飯食べ損ねたな…
はぁ、疲れた、お腹すいた
頭の中が、食欲でいっぱいなっている中
レギオン横からレダーさんの
「ホットドッグいかがすか~!」
と言う声が聞こえる、良いなホットドック
今は手軽に食べられてお腹にたまるものが食べたい
引っ張られるように体が動き足を止め声をかけた
「おっホットドッグ良いですね、頂いても?」
「ぐち逸じゃん、珍しい、良いよ?何個?」
いつもの派手な服を横目に見ながらメニューに目を向け、まぁここはおやつ程度買っていこうかな
あとあれアメリカンドック柄では?
まあいいか
「ひとまずSR20、お腹がすいてしまって」
「あぁそれは可哀想
ここで食べても良いよ?ドリンクは?」
はぁドリンクか…カロリーが、高そうなものうーん
「コーラ10」
「おーけほい」
注文するとその場で大量のジュースを渡されたのでポケットに突っ込み、早速ホットドックにかじりつこうと袋を破く
「ありがとうございますいただきます」
まじまじとホットを眺めかぶりつく
思想が強いマスタードのみのホットドックはレダーさんのこだわりが見える
バター練り込んで作られた固めのパン
シャクシャクと小気味の良い音を奏でるみずみずしいレタス
そしてこの中に挟まれたウインナー、一口齧るとぱつんと溢れる肉汁と塩味、マスタードが、粒ではなくペーストなのはこの強い塩味に負けないためだろう
そしてコーラをポケットから取り出しゴクリ
ウインナーの油分をコーラという甘い炭酸で流し込む背徳感
あぁしあわせだ
「…おまえ一口でかくね?んで早くね食べるの」
なんだこの人は
人の食べ方に文句をつけるのか?
「おまえこの数秒でホットドッグ消えたぞ?」
これだけ美味しいのだから仕方ないだろう
もしや、賛美を待っていたのか?ならば言ってあげたら喜ぶのだろうか?
「美味しいですよ?」モグモグ
「あー、ありがとね、んで何個目それ?」
褒めたのに渋い反応、半笑いでこちらを眺めるレダーさんなんだこの人は?何が言いたいんだか?
はっきり言えば良いのにモヤモヤする
思ったより重くないレダーさんこだわりホットドックに舌鼓しながら、言葉を発する
「これで2個目ですね…SR追加いいですか?」モグッ
「はっや!別にいいけど」
そういうレダーさんは、けらけらと笑顔でRを渡してきた
SRをくれって言いましたよね
私はホットドックを齧りながら、鎮静剤を持つ準備をした