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(微橙桃、微青桃)
⚠紫桃です。
⚠重めの話。
⚠通報などはお辞めください。
⚠地雷注意。
『男狂いのアママリス』
紫くんside
嗚呼、
本当にあいつが、憎い。
嗚呼、
本当に貴方が嫌い。
小さな花が芽を出して、
また今年も春がやってきた。
いつもと変わらない、
学校まで続く道を、今日も俺は
君と歩く。
桜のように儚い髪色に、
海みたいなきれいな瞳。
その2つを、輝かせて
君は俺の隣を歩く。
『紫ーくん遅いよ〜、笑』
可愛い顔と比例しない、
大人びた声が俺の耳をくすぐる。
いつまでも君は、
俺だけのお姫様で、
いつまでも俺は、
君だけの王子様。
指切りこそしていないけれど、
ずっと、
その関係が続くんだと思ってた。
でも君は、
思った以上に我儘で、欲張りみたい。
俺にだけ輝いていたお姫様は、
いつの間にか、
他の男を眺めていて、
きれいな瞳は、
全部あいつに取られたみたい。
王子様は俺だけじゃなかったんだね。
桜の咲いた、
3月14日。
そろそろこの生活も終わる頃。
今日も君は、
橙髪に縋り付く、
あの日の笑顔は何処へ消えたの?
あいつに縋り付く君なんて見たくない。
嗚呼、
憎い。
その日初めて、
人を憎んだ。
1話終わり。
また明日?お会いしましょう。
バイビ✨